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【ドメイン】

IE5で“日本語JPドメイン名”のウェブアクセスが可能に
JPRSがRealNamesと協力してサービス開始

■URL
http://jprs.jp/

 日本レジストリサービス(JPRS)は31日、米RealNames社との協力により、Internet Explorer 5.0以上で、“日本語JPドメイン名”のウェブサイトにアクセスできるサービスを8月27日から開始すると発表した。

 IE5.0以上には、アドレスバーにキーワードを入力した際、自動的に「MSNサーチ」を検索しに行くという機能がある。今回のサービスではこの機能を利用し、最後に「.JP」が付いた非ASCII文字列を日本語JPドメイン名と認識、RealNamesのサーバーに転送するようにする。転送された文字列はそこでRACE方式(Row-based ASCII Compatible Encoding:暫定的に用いられている多言語ドメインのエンコード方式)でASCII文字列に変換され、DNSに問い合わせるという仕組みだ。

 IE5.0以上から多言語ドメインのウェブサイトにアクセスできるサービスは、「.COM」「.NET」「.ORG」のレジストリである米VeriSignが、RealNamesなどと協力してすでに提供している。さらにJPRSのサービス開始により、日本語による汎用「.JP」ドメインについても、同様に利用できるようになるわけだ。

 日本語を含む多言語ドメインについては現在、IETFで標準化作業が進められているが、最終的にはクライアントソフト内でエンコード処理する仕組みを採用する方針だ。しかし、標準化が完了するまでにはまだ時間がかかるため、ウェブブラウザーにそのような機能が搭載されるのはさらに先のことになってしまう。

 その一方で、昨年11月に登録を開始した「.COM」などの多言語ドメインでは、登録したドメインが半年以上経っても一般的には使えない状況が続いており、登録者からは利用が可能になるのを待ち望む声が高まっていた。この状況は、まだ今年2月に登録が開始されたばかりとはいえ、JPRSの日本語JPドメイン名についても同じだ。VeriSignやJPRSは、このような“塩漬け”状況への不満を緩和するため、IETFの標準化を待たずに利用できるRealNamesのサービスに着目したと言える。

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(2001/7/31)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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