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デジタルエンターテイメント関連の調査会社米Webnoizeは7日、KaZaAやMusicCity、Groksterなどのアプリケーションで利用できるファイル交換ネットワーク「Fasttrack」の人気が、7月に急上昇したとの調査報告を発表した。
7月には、42万5,000人のユーザーが同ネットワークに同時接続しており、6月の22万5,000人に比べて約2倍となった。この結果は、Fasttrackのユーザー数が9月初めまでに数百万人に達するとのWebnoizeの予測と一致しているという。
音楽ファイルに加えて、Fasttrackでは動画や画像、書類、ソフトウェアの検索やダウンロードが可能。Webnoizeの試算によると、7月にはこのサービスを使って7億1,000万ファイルがダウンロードされ、6月の3億7,000万ファイルに比べて2倍以上となった。
Webnoizeの上級アナリストを務めるMatt Bailey氏は「ピーク時には60万人以上のユーザーがFasttrackネットワークに接続している。」とコメント。
Fasttrackネットワークが「新たなNapster」の有力な候補となる一方で、Napsterの利用は減少を続けている。7月には、平均8万8,000人のユーザーがNapsterに接続し、ピークに達した2月の157万人に比べて94%も減少した。Napsterが7月1日にファイル交換システムを停止したため、7月のダウンロード件数は0。Napsterの利用が減少するにつれ、FasttrackやAudiogalaxy、Gnutellaといった代わりのファイル交換ネットワークが台頭してきている。
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(2001/8/8)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]