【規格】

W3C、マルチメディアプレゼンテーション記述言語「SMIL 2.0」を勧告

■URL
http://www.w3.org/TR/smil20/
http://www.w3.org/2001/08/smil2-pressrelease.html.ja

 World Wide Web Consortium (W3C)は9日、マルチメディアプレゼンテーション記述言語「SMIL (Synchronized Multimedia Integration Language) 2.0」をW3C勧告として公開した。SMILは、ビデオや音声、テキストなどのコンテンツを同期させることができる、XMLベースの記述言語だ。

 SMIL 2.0を用いることで、音声と映像を使った再利用可能なコンテンツを容易に作成できるようになる。SMIL 2.0はXMLベースとなっており、単純なテキストエディタを用いてマルチメディアをWebへと組み込むことが可能で、音声や動画、テキストなど各種のデータを 配置場所に関わらず統合することができる。

 また、SMIL 2.0はモジュール化されているため、ニーズに合わせて個別に利用したり、組み合わせて利用することもできる。SMIL 1.0との互換機能に加え、SMIL 2.0モジュールでは、アニメーション、コンテンツ制御、レイアウト、リンク、メディアオブジェクト、メタ情報、構造、タイミングおよび同期、 時間軸操作、トランジション効果などの機能を提供する。

 さらに、W3C Synchronized Multimedia (SYMM) ワーキンググループは、モジュールを組み合わせた2つのSMIL 2.0プロファイルを定義した。1つは包括的なSMIL2.0のプレゼンテーションを定義するもので、もう1つはモバイル機器に特化した「SMIL Basic」。これにより、帯域やデバイス能力に制約がある場合など、それぞれの環境に適応したプレゼンテーションを作成することが可能となる。

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(2001/8/10)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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