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【調査結果】

無線アクセスシステムの普及に期待
~北海道総合通信局が動向報告~

■URL
http://www.hokkaido-bt.go.jp/C/C13/c130820a.htm

 北海道総合通信局は20日付で、「無線アクセスシステムの動向」をまとめた。北海道における無線アクセスプロバイダーのサービス状況が報告されている。

 現在、北海道で無線アクセスシステムによる事業の許可を取得しているのは、日本テレコム、NTTコミュニケーションズ、ソニー、フュージョン・コミュニケーションズ、KDDI、KDDIウインスター、モバイルインターネットサービスの7社(このうちKDDIとKDDIウインスターについては、北海道管内で無線局はまだない)。ただし、対象となっているのが第一種電気通信事業者だけのため、ほとんどの事業者は22GHz/26GHz/38GHzの加入者系無線アクセスシステム(Fixed Wireless Access:FWA)による企業向けもしくは中継系のサービスだ。一般ユーザー向けのラストワンマイルとして注目されている、いわゆる無線LANの2.4GHz帯のサービスはモバイルインターネットサービス1社のみとなっている。

 同調査では全国のサービス状況についてもまとめているが、こちらも第一種電気通信事業者の数字であり、FWAが25社あるのに対して、無線LAN系の事業者でカウントされているのは8社だけである。しかし、「その他に一般第二種電気通信事業者で、2.4GHz帯を使用して事業を行なっている事業者が多数ある」とあるように、無線LANによる接続サービスは各地で登場しているのが実状だ。実際、北海道においても、本誌で把握している範囲でも北ねっとクラブ、アイキュー、WebPortなどが2.4GHz帯で無線インターネット接続サービスに取り組んでいる。

 無線アクセスシステムについて同調査では、「広大な北海道においても、高速・超高速ネットワークインフラ整備を進めるためには有効なシステムであり、より一層の普及を期待している」と述べている。今後は、FWAによる中継系の無線ネットワーク構築を促す一方で、直接エンドユーザーにつながるサービスである無線LAN系の事業者をどのように後押ししていくかが課題になる。

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(2001/8/22)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp