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http://www.gartner.co.jp/press/pr20010831.html
ガートナー・ジャパン株式会社データクエスト部門は、日本国内のネットワーク機器市場に関する予測を発表した。これによると、日本のネットワーク機器市場は年率6.4%の成長により2005年までに約6,000億円市場に達するとしている。
これらのネットワーク機器は、ルーター、LANスイッチ、共有メディアハブの3分野に分類される。このうちLANスイッチ市場の成長が最も大きく、2000年の1,686億円に対して2005年には2,973億円に達すると予測される。出荷ポート数は、2000年の1,170万ポートから2005には2,751万ポートに増加する。また、主力商品は100Mbps~1,000Mbpsイーサネットスイッチとなると予測。続いてルーター分野は、2000年の1,690億円から2005年には75%増の2,966億円となり、出荷台数では75万8,000台から53%増の116万台に達すると予想される。この要因として、サービスプロバイダーのインターネット・バックボーン増強による堅調な需要が考えられる。最後は共有メディアハブだが、こちらはローエンド向けLANスイッチとの共有が避けられず、縮小していく。2000年の出荷ポートは530万ポート、売上100億円だが、2005年には264万ポート、31億円まで縮小すると予測される。
ガートナーデータクエストは、国内ネットワーク機器市場の鍵を握る要因に次世代ネットワークの普及を挙げた。具体的には、MAN(Metropolitan Area Network)や広域LANなどだ。これらの新しいネットワーク上でのサービス展開と、その基盤となるブロードバンドの普及に遅れが出れば、国内ネットワーク機器市場の成長は鈍化するとしている。反対に、普及が迅速に進めば市場成長も迅速に進んでいくと予測した。
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(2001/9/3)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]