【規格】

W3C、2次元ベクターグラフィックス記述言語「SVG 1.0」を勧告

■URL
http://www.w3.org/2001/09/svg1-pressrelease.html.ja
http://www.adobe.com/svg/main.html

 Webの標準化団体であるWorld Wide Web Consortium (W3C)は5日、XMLベースの2次元ベクターグラフィックス記述言語「Scalable Vector Graphics (SVG) 1.0」をW3C勧告として公開した。

 SVG 1.0は、Web上での文書およびデータ交換の一般的な形式であるXMLに基づいている。グラフィックスをXMLで取り扱えるようになるため、グラフィックスの検索や索引化が可能となる。また、XMLはテキストベースのため、アクセシビリティと国際化にも重要な利点をもたらす。

 SVG 1.0 は、 関連するW3Cの仕様と連携するように作成されている。例えば、「Document Object Model (DOM)」を用いて、サーバによる画像やテキストの生成や、クライアント側での動的な変更を容易に行なうことができる。

 また、SVG 1.0は他のXMLベースの仕様と組み合わせて使うことで威力を発揮する。W3Cでは、マルチメディアアプリケーションの配布や、 ビジネスデータ向けに対話的な図表を描画するなどの例を挙げている。

 なお、米Adobeが、ブラウザーでSVG形式のグラフィックスを閲覧するためプラグイン「SVG Viewer」を無料配布している。

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(2001/9/6)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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