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■URL
http://www.napster.com/pressroom/pr/010924.html
オンライン音楽交換サービスの米Napsterは24日、カリフォルニア州の裁判所で係争中の集団訴訟において、米国の作詞・作曲家や大手音楽出版社と和解し、Napsterで合法的に楽曲を配信するための仮契約を結んだと発表した。作詞・作曲家や大手音楽出版社はNapsterの新しい有料会員制サービスに楽曲をライセンス供与する。
Napsterは、これまでに楽曲を違法に使用した損害賠償金として、音楽制作者や著作権者に2,600万ドルを支払う。さらに、Napsterは米著作権法「Audio Home Recording Act」に基づき、将来の著作権使用料として1,000万ドルを支払う。これは、著作権使用料の3分の1が作詞作曲家や音楽出版社に、3分の2が著作権者やレコード会社に分配される。
Napsterとの和解を提案したのは、米音楽出版社協会(NMPA)、米Harry Fox Agency、The Songwriters' Guild of Americaなど。両者の和解は、カリフォルニア州北部連邦地裁や集団訴訟の原告、NMPAの役員会などの承認を経て正式なものとなる。
今回の和解について、NapsterのCEOを務めるKonrad Hilbers氏は「新たなサービスを提供するための重要な要件をクリアできてうれしい。今回の合意は、デジタル音楽市場の形成に向けた大いなるステップとなる」とコメントした。なお、Napsterは大手レコード会社とはまだ和解に至っていない。
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(2001/9/25)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]