【イベントレポート】

TAOと通信総合研究所、IPラジコンやIP顕微鏡を出展

■URL
http://www.shiba.tao.go.jp/
http://www.crl.go.jp/overview/index-J.html
http://www.jgn.tao.go.jp/aboutjgn/labo_event/ceatec2001.html

 通信・放送機構(TAO)のブース(8AB05)では、独立行政法人通信総合研究所(CRL)との共同研究による、IPアドレスで制御識別するラジコンカーと、東京・小金井市の研究所内に設置された顕微鏡をリモートで操作するデモを実施している。

 IPラジコンでは、無線LANを通じて、車体の前部に取り付けたカメラから得られた画像がモニターに送られてくる一方で、車の操作情報を送信しながら運転する。これらの情報はリアルタイムに処理され、備え付けのハンドルコントローラーで、さながらコンピューターゲームのようにラジコンカーを操作することができる。これは、情報家電などを積極的に制御して使うシステムを目指す実験の一環だという。なお、このラジコンカーのデモは7月末に東京都小金井市の通信総合研究所施設でも公開されている。


疾走するIPラジコン

ハンドルコントローラーによる操作

 


PS2のコントローラーを利用

 また、小金井市の研究所に設置された顕微鏡をリモートコントロールするデモでは、遠隔地からレンズの倍率を変えたり、観察している対象を自在に移動させることが可能だ。これらの制御信号はIPパケットとして送信される。一方、顕微鏡の画像は「デジタルビデオ転送システム」により、一度IPパケットに変換されてインターネットに流され、受信側でデジタルビデオに復元される。このデモでは、医療現場などで使いやすい操作デバイスを想定して、PlayStation2のコントローラーが利用されていた。

 この他、TAOの直轄研究として、3Dのバーチャルリアリティ空間を共有しながら複数のユーザーでWebブラウジングやコミュニケーションを行なう次世代型Web「フューチャーWeb」なども展示されている。

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(2001/10/2)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]


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