【セキュリティー】

Microsoft、セキュリティー問題に取り組むためのプログラムを開始

■URL
http://www.microsoft.com/presspass/press/2001/Oct01/10-03ImproveCNSecurityPR.asp
http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases/nl100401.htm

 米Microsoftは3日、同社製品のセキュリティー問題やコンピューターウィルスの攻撃が深刻な問題になっていることから、これらに取り組むためのプログラム「Strategic Technology Protection Program」を開始すると発表した。また、マイクロソフト株式会社は同プログラム開始に伴い、日本語版「セキュリティーツールキット」の供給を開始することを発表した。

 同プログラムは短期的、長期的な2段階に分けられる。第1段階の「Get Secure」では、ウィルス関連製品の無料サポート、「Windows 2000 Server」搭載のWebサーバー「IIS」向け「Lockdown」ツールを含む「Security Tool Kit」をオンラインで提供するほか、顧客サービスを強化する。

 第2段階の「Stay Secure」は長期的な取り組みで、安全性を確保するために必要なツールや技術、リソースを顧客に提供していく。この一環として、次期版のIISでは施錠状態を初期設定として出荷し、顧客が業務に合わせてカスタマイズしたり安全にできる自動ツールを提供する。

 マイクロソフトでは、今回の米Microsoftが発表した「Strategic Technology Protection Program」の取り組みの一環として、日本語版「セキュリティーツールキット」の供給と各メーカーや業界団体などとの連携を行なうと発表した。「セキュリティーツールキット」はSP(サービスパック)や最新セキュリティーパッチなどをまとめたものを、CD-ROMやダウンロードによる提供を予定しているという。また、So-netなどの各ISPや各ウィルスベンダーと情報交換などを行ない、「CodeRed」や「Nimda」の被害を最小限に留める努力を一層強化するという。マイクロソフトによると、「セキュリティーツールキット」配信は「CodeRed」や「Nimda」被害が広がった際に「SPはどこからダウンロードすればいいのか?」「対象パッチがどれだか分からない」というユーザーが非常に多く、手間どった事から考え出されたという。

 最近では、「Nimda」や「Code Red」といった「IIS」を標的とするワームの感染が相次ぎ、Microsoft製品への信頼性が薄れている。また、米Gartnerは9月、「IIS」の即時リプレースを推奨する報告書を発表している。Microsoftの新たな取り組みは、このような懸念を払拭し、信頼性の回復を図るものだ。

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(2001/10/4)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net /otsu-j@impress.co.jp]


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