【業界動向】

米AOLやMSN、米Yahoo!など、児童保護向けのコンテンツ格付けシステムを採用

■URL
http://www.icra.org/

 大手オンラインサービスの米AOL、米MicrosoftのMSN、米Yahoo!は23日、インターネット上の有害情報から児童を保護するため、業界団体「Internet Content Rating Association(ICRA)」が策定した格付けシステムを採用すると発表した。このシステムは、児童擁護団体や権利擁護団体から幅広く支援を受けているシステムだ。

 ICRAのシステムは即日、米国内外に無料で配布され、コンテンツ事業者が中立の記述子を使って自身のWebサイトの格付けを確認できる。また、「Playboy.com」を初めとするコンテンツ事業者は、自ら自身のサイトの格付けを行なっている。ICRAはキャンペーンを開始し、他サイトにも同団体の活動に参加するよう呼びかけていく。

 ICRAの格付けシステムでは、コンテンツ事業者がコンテンツに関するオンライン質問表に記入すると、コンテンツの格付けをメタタグで生成し、Web作成者がサイトに追加することができる。これにより、ユーザーがブラウザーやフィルタリングシステムで、格付けに基づいて有害なサイトへのアクセスを許可、または禁止するといった設定が可能となる。

 ICRA North Americaのディレクターを務めるLou Kenny氏は「自発的な自己格付けシステムはインターネット上の検閲ではなく選択の自由であることから、圧倒的な支持を受けている。このシステムにより、コンテンツ事業者が自身のWebサイトの清廉性を維持できるとともに、両親は子供に選択権を与えられる」とコメントした。

◎関連記事
AOL、IBM、Microsoftなど、新レーティングシステムを共同開発

(2001/10/24)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp