【ハードウェア】

トレンドマイクロ、一般家庭向けセキュリティーハードウェア製品を発表

■URL
http://www.trendmicro.co.jp/company/news/news011029a.htm

「Gate Lock X200」の外観。単行本程度の大きさだ

 トレンドマイクロ株式会社は、ブロードバンド接続の増加に伴い一般家庭向けに、ウィルス対策機能や、ファイアウォール機能を備えたセキュリティーハードウェア製品「Gate Lock X200(以下Gate Lock)」を発表した。発売日は来年1月を予定。

 「Gate Lock」は、ブロードバンドや常時接続を行なっているユーザーを対象としたセキュリティーハードウェアだ。具体的には、モデムとPCの間に設置し、モデムから流れてくるパケットに対して、ホームゲートウェイとしてウィルス対策やファイアウォール機能を行なう。

 具体的に「Gate Lock」は、ウィルス対策機能・ファイアウォール機能・不正アクセス監視機能・パターンファイルの自動アップデート機能などを備え、一般家庭がブロードバンド常時接続を導入する際の必要最小限の機能を備えている。PPPoE対応やDHCPクライアント、サーバー機能、静的IPマスカレード機能を備えていることから、「Gate Lock」とPCの間にHUBを用いることにより、セキュリティー機能を強化したルーターの代わりとして利用することも可能だ。また、パターンファイルの自動更新機能の他、インターネットゲームに対する対応なども、自動的に更新する。トレンドマイクロのスティーブ・チャン代表取締役社長によると「発売は、来年のできるだけ早い時期に開始したい。発売方法は大きく分けて、ISPなどが提供する初期費用と月額料金400円程度を徴収する方法と、販売店による通常販売で次年度以降パターンファイルの年間保守料金をいくらか徴収する方式だ。通常販売方式では、25,000円程度になるのではないか」とのこと。

 またトレンドマイクロは、「Gate Lock」発売キャンペーンとして「セキュリティブロードバンドリーダー2002」を実施する。これは、「Gate Lock」の一般発売に先立って、同製品を先着2,002名に特別価格15,000円程度で提供するものだ。受け付け開始は11月下旬で、キャンペーンの実施は12月下旬開始予定となっている。販売形式は、主要ISPや一部オンラインショップを通じて行なう。

 スティーブ・チャン代表取締役社長は、「ADSLの低価格化と爆発的普及で、多くの『PCやインターネットに殆ど知識の無いユーザー』がインターネットを利用し始めてきた。その一方で、『Nimda』のような、多機能・凶悪なウィルスが続々と登場している。このような背景を踏まえて、今回『Gate Lock』では、一般家庭が常時接続を導入する際の必要最小限のセキュリティー機能、簡単なセットアップ、パターンファイルの自動更新機能を備えている。これらは、インターネット初心者でも簡単に導入できることを前提として作成した」と語っている。インターネット初心者が陥りがちな、セキュリティー対策不足を補うオールインワン的なセキュリティーハードウェアとして「Gate Lock」の位置付けを狙っているようだ。

説明を行なうトレンドマイクロのスティーブ・チャン代表取締役社長 「Gate Lock」のウィルス対策設定画面

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(2001/10/29)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]


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