|
■URL
http://www.groove.net/about/press/releases/2001_dell.html
米Groove Networksは29日、同社のP2Pコラボレーションソフトの新バージョン「Groove v1.3」を発表した。このバージョンでは「Microsoft Word」や「Windows Messenger」などへの対応が強化され、WindowsXP対応ソフトとしての認定を受けている。
今回のバージョンアップで注目されるのはMicrosoft Wordを使ったリアルタイムコラボレーション機能だ。「Groove File Tool for Microsoft Office」の機能を共有スペースに登録すると、共有空間の中でGrooveユーザーが一つのWordファイルの中をリアルタイムにコラボレーションしてファイルを編集することができるようになる。あるいは会議形式で1人の決められたユーザーだけがファイルをスクロールしたり編集モードに入ることもできる。編集されたファイルは、自動的に他のメンバーのファイルに反映される。また、共同編集作業のモードではチャットウィンドウが表示され、共同で編集しながら同時にリアルタイムにチャットを行なうことができ、Grooveの共有空間の中でいわば会議を開くことが可能だ。この機能は、現在Wordにしか対応していないが、将来はPowerPointやExcelファイルにも対応する計画だ。
また、今回のバージョンでWindows Messengerへの対応も発表された。これはGrooveとWindows Messengerとの通信を可能にするもので、Messengerのユーザーが自分のコンタクトリストからGrooveの共有空間にメッセージを送ったり、他のMessengerユーザーをGroove共有空間に招くこともできる。またGrooveユーザーがWindows Messengerユーザーのコンタクトリストに向けてメッセージを送ることも可能で、もし相手がGrooveをインストールしていない場合にはGrooveのサイトに誘導する。
Grooveは、最近Microsoftから出資を受け、20%をMicrosoftが保有することになった。また、Microsoftの.NET戦略とも関連して一年前から共同開発を進めており、今回のMicrosoft製品への対応強化もその流れの表れとも言える。
Groove v1.3は、企業がライセンスする場合には1ユーザー当たり49ドルとなっている。個人ユーザーや試用してみたいユーザーはGrooveのサイトからプレビューエディションを無料でダウンロードし利用できる。
◎関連記事
■米Grooveの技術がMicrosoftの「.NET」戦略で重要な役割を果たす可能性
(2001/10/30)
[Reported by taiga@scientist.com]