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【ブロードバンド】

WISの無線アクセス、福岡進出でダイエーの屋上に基地局設置
福岡県が整備した光ファイバー幹線網も活用

■URL
http://www.wis.ne.jp/ (WIS)
http://www.pref.fukuoka.jp/gigabit/ (FGH)

 ワイヤレスインターネットサービス(WIS)が1日、無線常時接続サービス「WIS-net」のサービスを正式に開始した。すでにアナウンスされていた首都圏のほか、新たに名古屋エリアと福岡エリアでの提供も決定し、同日より正式申込を受け付けている。

 WISはすでに9月末、同サービスを11月に開始することを発表していたが、首都圏以外のエリアにおける具体的な提供時期は未定だった。しかし、月額1,980円という低料金が反響を呼び、仮申込を受け付ける同社サイトへのアクセスが殺到したという。そのような経緯もあり、需要の見込める2つのエリアでも提供することになった。

 福岡エリアについては、ダイエーと提携して同社保有店舗の屋上に無線基地局を設置することで合意。福岡市内の店舗から設置を開始するとしている。したがって、自分の家からダイエーの屋上が見えるユーザーは早期サービスインが期待できる。

 なお、WIS-netを展開するにあたってWISではエヌ・ティ・ティ・エム・イー(NTT-ME)と業務提携しており、NTT-MEが全国に敷設している光ファイバー通信網「XePhion」をバックボーンとして利用することを明らかにしていた。それが福岡では、さらに「福岡ギガビットハイウェイ(FGH)」も利用するという点が注目される。

 FGHは、福岡県が7月から整備を進めてきた2.4Gbpsの光ファイバー幹線網で、県内7つの都市にアクセスポイントが設置されている。11月9日より運用が開始され、ISPやITベンチャーなどの民間企業に無料で開放する。

 例えば、福岡などの大都市でブロードバンドサービスを提供しているISPがFGHに接続すれば、距離的に離れた他の都市までバックボーンを調達できるため、サービスエリアの拡大に貢献することが期待できる。実際、WIS-netの提供予定エリアには、福岡市や北九州市という政令指定都市のほかにも飯塚市、久留米市、大牟田市などが含まれているが、これらはFGHのアクセスポイントと重なっている。市内に開設される各無線基地局はFGHのアクセスポイントに接続され、さらにインターネットまではXePhionを経由してつながる。

 WIS-netは2.4GHz帯の無線システムを利用したサービスで、最大速度は2Mbps。料金は月額料金が1,980円、機器使用料が月額770円、加入手続料が5,000円となっている。

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(2001/11/1)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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