【調査結果】

10月にP2Pサービスで18億曲がダウンロード~著作権侵害訴訟が逆効果

■URL
http://www.webnoize.com/item.rs?ID=14652

 デジタルエンターテイメント専門調査会社の米Webnoizeが5日に発表した調査結果によると、P2Pファイル交換ソフトによって交換されたデジタル音楽ファイルの数が10月だけで18億ファイルにも上ったことが明らかになった。1カ月前の9月の時点で交換されたファイルの数が15億ファイルだったことに注意するとわずか一ヶ月の間に20%上昇していることがわかる。

 調査の対象となった音楽交換アプリケーションはKazaa、MusicCity、Groksterの3種類で、いずれもアムステルダムにあるP2P技術企業FastTrackの技術をライセンスしている。この1ヶ月の間でネットワークに同時に接続しているユーザーの数は平均して130万人にのぼっており、9月の時点の100万人を超えていた。

 調査に当たったWebnoizeの上級アナリストMatt Bailey氏は「この4カ月の間で接続したユーザーの数は480%も上昇し、11月にはNapsterが記録したピーク時の同時ユーザー数157万人を超える可能性が高い」とコメントした。

 10月3日にこれらファイル交換サービスを提供している3企業に対して音楽業界団体が著作権侵害で訴訟を起こしたが、これが逆効果になった可能性があることをBailey氏は指摘する。「高い認知度が高い利用者数につながることから、FastTrackネットワークは最終的にはNapsterよりもはるかに大きい規模になるかもしれない」とコメントした。

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(2001/11/6)

[Reported by taiga@scientist.com]


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