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■URL
http://www.gator.com/company/press/pr112801.html
米Gatorとオンライン広告団体のInteractive Advertising Bureau(IAB)がGatorのポップアップバナー広告に関連して法廷闘争を行なっていた問題で、両者は28日、訴訟に関連する日程を一時延期し、協力してGatorの次世代バナー広告の開発に意見をフィードバックしていくことを明らかにした。
Gatorが開発した「Companion Pop-up Banner」は、利用者が開いているページ内容に合わせて別の窓を使ってバナー広告を表示させる仕組みだ。このバナー広告はブラウザーで開かれているページの作成者の意向と関わりなく、Gatorがキーワードなどを使って内容を表示するものであるため、作成者の広告と対立するケースが見られた。そのため今年8月になってIABがGatorの商慣行が違法である可能性について指摘すると、Gatorは8月27日にIABを連邦地裁に対して訴える措置に出た。今回の合意は、この訴訟日程を一時延期するもので、その間GatorとIABは協力しながら将来のコンパニオンポップアップバナー広告について議論していく。
GatorのCEO兼社長であるJeff McFadden氏は、今後の動きについて「我々が現在進めている議論の中身に誠意を示すために、現在の形態でのコンパニオンポップアップバナー広告を販売することを止めることで合意した。我々はとりあえずこの製品の販売を停止し、ページの作成者に優しく、使用されていないバナー広告スペースを現金化するよう設計された新しいバージョンのポップアップバナー広告をIABの会員と共に共同開発する」とコメントした。
また、IABの代表でCEOでもあるGreg Stuart氏は「我々は現在オンライン広告業界として非常に厳しい時期のただ中にあり、全員の利益のために動くことができるのに、却って意見の相違に惑わされるようなことがあってはならない」とコメントした。
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(2001/11/29)
[Reported by taiga@scientist.com]