【業界動向】

米AOLがLiberty Allianceに創設時会員として加盟
~反Microsoft陣営色が鮮明に

■URL
http://www.projectliberty.org/
http://media.aoltimewarner.com/media/press_view.cfm?release_num=55252327

 米America Online(AOL)は4日、同社が「Liberty Alliance Project」に創設時会員メンバーとして参加することを表明した。Liberty Allianceには現在33の主要な企業が創設時会員として名前を連ねており、その中にはSun Microsystems、eBay、ソニー、NTTドコモなどが含まれている。

 Liberty Allianceは、Webサイトなどのサービスにログインする際の認証サービスや決済サービスを一元的に利用できるようにするための技術開発を行なうプロジェクト。Microsoftが「Passport」により実現しようとしている中央集権的な認証システムとは異なり、オープンなスタンダードを使い分散的なアプローチを取ろうと計画している。

 AOLがLiberty Allianceプロジェクトへの参加を表明したことについて、同社の会長兼CEOであるBarry Schuler氏は「我々はLiberty Allianceの協働的で分散的なアプローチがこの新しい空間においてプライバシーとセキュリティーを守りながらも、競争と利用者の選択の幅を広げる可能性をもつものではないかと信じている。それに加えてLiberty Allianceが中央集権的なシステムでないために、AOLや他の企業が引き続き既存の認証、決済サービスを改良し、新しいサービスを開発し続けることができる」とコメントした。

 AOLはすでに2つの認証サービスを保有しており、AOLのスクリーンネームを使って認証できるサービス、AOLに接続しているときにワンクリックで決済が行なえるサービスなどを提供している。

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(2001/12/5)

[Reported by taiga@scientist.com]


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