【技術】

分散コンピューティングのGIMPSプロジェクトが405万桁の新素数を発見

■URL
http://www.mersenne.org/13466917.htm
http://www.mersenne.org/prime.htm

 インターネットを介した分散コンピューティングによって素数を探すプロジェクト「Great Internet Mersenne Prime Search (GIMPS)」は6日、GIMPS設立者のGeorge Woltman氏と米Entropia社によるソフトウェアを用い、世界のコンピューター20万5,000台を相互接続し、最大の素数2の13,466,917乗-1を発見したと発表した。

 この素数は405万3,946桁の数で、GIMPSに参加したMichael Cameron氏が11月14日に発見した。この素数は「メルセンヌ数」(2の素数乗-1)と呼ばれる数の一種で、メルセンヌ数として発見された39番目の素数となる。新たに発見されたメルセンヌ素数は11月14日に発見されて以降、Ernst Mayer氏とPaul Victor Novarese氏が3週間かけて、667MHzのAlphaワークステーションを用いて検証し、素数であることが確認された。この素数は、GIMPSプロジェクトで発見された5番目の素数となる。

 新たな素数を発見したCameron氏は、800MHzのAMDプロセッサを搭載したPCでクライアントを45日間稼働させてこの素数を発見した。Cameron氏は「友人が、全ての時間にコンピューターを使ってないなら、CPUタイムを無駄にしていると教えてくれた。そこで私は仕事の妨げにならないGIMPSのクライアントをコンピューターにインストールした。新しい素数の発見は素晴らしい出来事だ」と語った。

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(2001/12/10)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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