【ソフトウェア】

アスキー、企業向けフィルタリングソフト「SuperScout」を発売

■URL
http://www.netmedia.solution.ne.jp/press/011212ss/index.html
http://www.superscout.jp/
http://www.surfcontrol.com/

株式会社アスキー 鈴木憲一
代表取締役社長
SurfControl社CEO
Steve Purdham氏

 株式会社アスキーは、英SurfControlが開発したフィルタリングソフト「SuperScout Web Filter VS(以下、SuperScout)」日本語版を2002年1月31日より発売する。対応OSはWindows2000/NT4.0 Server(日本語版)となっており、価格は35万円(50クライアント)~となる。

 今回発売されるSuperScoutは、企業を対象としたフィルタリングソフトだ。アスキーでは、以前よりSurfControlが開発した教育機関向けフィルタリングソフト「Cyber Patrol」を発売していた。今回のSuperScoutは、「Cyber Patrol」の学校向け製品と比べ、機能強化やフィルタリング機能の充実などが図られている。

 具体的な相違点としては、プロキシーサーバー機能やアクセス規制ログ解析レポーティング機能などが追加されている。また、Cyber PatrolやSuperScoutのフィルタリング機能を利用する際のフィルターのカテゴリー分別数が、Cyber Patrolの6~7カテゴリーに対して、SuperScoutでは40カテゴリーに増えている。この理由として、SurfControlのCEOであるSteve Purdham氏は「子供が対象の場合は、『SEX』『暴力』『差別』などの比較的単純なカテゴリー分別で補えるが、企業ユーザーが対象の場合は、『株式投資』や『求職』などの大人特有のカテゴリーを追加して分別をしなければ、効率的なフィルタリング効果を望めないからだ」と言う。

 フィルタリングは、SurfControlなどがカテゴリー別に収集したURLのデータベースを元に判別されている。またこのデータベースは毎日更新されていく。現在は全世界で600万件分のデータが収納されているという。システム管理者は、部署別や個人別などに分類し、個々にフィルタリングの設定を行なっていく仕組みだ。

 Steve Purdham氏はフィルタリングソフトの必要性として、米GartnerやNetRatingsによる「インターネットを利用する、約60%の従業員がショッピングサイトを訪れている」や「一般に、米国では業務に関係のないネットサーフィンにより、年間6兆6,000万円の無駄が生じている」といった調査結果などを挙げ、企業の生産性などに貢献できるとしている。また回線の帯域に関しても、「従業員が、ストリーミングなどを行なう事によって、企業の専用線は必要以上なコストが必要になっている。ストリーミングなど帯域を多く消費するだけでも、企業の回線環境は大きく改善されるだろう」と語った。

 最後に、Steve Purdham氏は「従業員の時間効率性や、回線帯域の改善、だけでなくHTML形式のウィルスなどへの対策も兼ねている。今後は、企業ニーズが拡大していき、2006年には世界市場で8億ドル規模になるだろう」と予測し、日本での初年度の売上目標は6億円だと語った。

カテゴリー分類管理画面 フィルタリングされた時の画面

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(2001/12/12)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]


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