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W3C、Web技術体系の基本原則を取りまとめる「W3C技術諮問委員会」を設置

■URL
http://www.w3.org/2001/12/tag-pressrelease.html.ja

 Web技術の標準化団体World Wide Web Consortium (W3C)は11日、Web技術体系の基本原則に関する取りまとめや解釈、明確化を行なうことを目的とした組織「W3C技術諮問委員会」(Technical Architecture Group:TAG)を設置したと発表した。

 同委員会の設置は、W3Cの成長に伴って、W3C会員やその他の組織から技術体系の基本原則についての文書を用意して欲しいとの要請を受けたもの。例えば、「W3Cの各技術は相互にどのように組み合わせられるのか?」「新技術の開発に取り掛かる前に、認識しておく必要がある基本事項は何か?」などの質問を受けてきたという。これらについてW3Cで協議検討した結果、技術体系の基本原則について記した文書と、技術体系について不一致が生じた場合の解決方法の必要性が明らかになった。

 TAGの役割は、Webの技術体系についてのまとめ役を果たす事であり、この役割を果たすため、Web技術体系の基本原則についての合意形成と文書化、および必要時にその基本原則の解釈および明確化を行なう。これらに基づいて、TAGに持ち込まれた一般的なWeb技術体系に関する問題の解決や、W3C内外の横断的な技術開発の調整に助力する。

 TAGの設置について、W3Cのディレクターを務めるTim Berners-Lee氏は「Webは最小限の設計をすべきで、 任意の制約はできるだけ少なくすべきだ。しかし、Web技術の相互運用性と一貫性を保つために、これらの制約を貫くことも非常に重要だ。TAGの役割は、これらの制約をつなぎ合わせ、発生し得る矛盾を解消する事だ」と説明している。

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(2001/12/12)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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