【事業計画】

米Comcastが米AT&TのCATV事業を720億ドルで買収
~米国最大のCATV会社誕生へ

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http://www.att.com/press/item/0,1354,4135,00.html
http://www.comcast.com/press_room/viewrelease.asp?pressid=114

 米通信大手のAT&Tは19日、CATV事業部門「AT&T Broadband」を米Comcastに720億ドルで売却することで最終合意したと発表した。Comcastは全米第3位のCATV会社で、第2位のAT&T Broadbandの買収合併により、最大手の米AOL Time Warnerを上回る米国最大のCATV会社が誕生することになる。

 AT&T BroadbandとComcastの合併後、新会社はAT&T Comcastとなる。新会社の顧客数は2,200万人となり、全米17の大都市圏でサービスを提供することになる。また全米41州の個顧客数は、デジタルビデオ配信の利用者が約500万人、ブロードバンド接続の利用者が220万人、ケーブル電話の利用者が100万人となる。新会社は、ブロードバンドによる動画/音声配信やデータ通信の大手プロバイダーとなり、年間売上高は約190億ドルとなる見込み。

 AT&T Comcastはまず、サービスの対象領域を積極的に広げることから事業を開始する。これにより、ケーブルシステムを施設している地域の3,800万世帯が、地域電話としてケーブル電話を利用可能にする計画だ。さらに、ビデオオンデマンドや双方向TVを初めとする新しいブロードバンドアプリケーションを開発して展開する。

 AT&T Broadbandに対しては、Comcastは7月に580億ドルの買収提案を行っていたが、米AOL Time Warnerや米Microsoftも名乗りを挙げていた。Comcastは買収額を引き上げることで買収合意に成功したようだ。

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(2001/12/20)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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