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日本電信電話株式会社(NTT)の情報流通プラットフォーム研究所は21日、インターネットでさまざまな“チケット”を流通させるシステム「FlexTicket」を開発したと発表した。主に非接触式ICカードでの利用を想定しており、1枚のカードでコンサートや宿泊券など数種類のチケットが利用できるという。
チケットを提供する業者は、専用ソフト「チケットエディタ」を利用してXMLベースのデータを作成。チケットとなるデータはインターネットを経由してユーザーに配布、ユーザーはICカードライターで書き込む。チケットデータの保管や送信時は、偽造や多重使用を防止するため公開鍵暗号を採用するという。また、チケットを使用する改札機には通信回線は必要ないため、高速な処理が可能だという。
さらにチケットは、ICカードだけではなく紙による2次元バーコード、携帯電話によるBluetooth、PDAによるIrDAなどにも対応する予定だ。21日に行なわれた発表の場では、実際に2枚のチケットをパソコンにダウンロードして、1枚はICカードに、もう1枚は2次元バーコードで発券するというデモが行なわれた。
NTTでは既に、NTTコムとぴあが共同で行なうチケット販売での採用の検討を進めているという。
ICカードと改札 |
紙に印刷したチケット。使用する際は上のチケットを切り離す。 |
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(2001/12/21)
[Reported by adachi@impress.co.jp]