【新製品】

米Microsoft、JavaからC#への自動変換ツール「JLCA」β1をリリース

■URL
http://msdn.microsoft.com/vstudio/downloads/jca/default.asp
http://www.microsoft.com/presspass/press/2002/Feb02/02-05JavaPR.asp
http://www.artinsoft.com/en/events/press_java.asp

 米Microsoftは5日、Java言語からC#言語への自動変換ツール「Java Language Conversion Assistant(JLCA)」のベータ1をリリースしたと発表した。これは、Javaユーザーの「.NET」への移行を促す同社の戦略「Java User Migration Path to Microsoft .NET(JUMP to .NET)」の一環で、Java開発者が.NETプラットフォームに基づくXMLベースのWebサービスの開発にスムーズに移行できるようにする。

 JLCAは、米ArtinSoftの変換技術を基板とし、Java言語の構文やライブラリコールを変換することで、Java言語のソースコードをC#に自動的に変換するツール。開発者がこれまでのJava言語への投資を生かしながら、「.NET Framework」を対象とできるようにすることで、生産性を高められるとしている。JLCAは、開発向けのプログラム「MSDN」を通じて提供され、将来版の「Visual Studio .NET」に組み込まれる予定だ。

 また、米ArtinSoftは同日、Webサービスを迅速かつ効率的に開発するための企業向けツール「Java Language Conversion Assistant Enterprise Edition(JLCA EE)」を発表した。MicrosoftのJLCAの上位版で、J2EEプラットフォームを利用している顧客向けに提供するC変換ソリューションだ。

 JUMP to .NETは、Microsoftが1年以上前に発表した戦略。同社は2001年10月、「.NET Framework」用のJava言語ツール「Visual J# .NET」をリリースしている。これは、「Visual J++」利用者などのJava言語プログラマーが既存のスキルやコードを利用して、.NETプラットフォームへの移行を促すものだ。

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(2002/2/6)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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