【ストリーミング・コンテンツ配信】

IIJ、ブロードバンドコンテンツ配信サービスを4月より開始

■URL
http://www.iij.ad.jp/pressrelease/2002/cdn2.html

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は12日、4月1日よりコンテンツ配信ネットワーク(CDN)プラットフォーム事業を開始すると発表した。最終的に、一般家庭約600万世帯を対象としたブロードバンドコンテンツ配信を行なう。

 IIJが提供するCDNプラットフォームは、各回線業者の接続ポイントであるiDCを、クロスウェイブコミュニケーションズの回線を利用してメッシュ状に接続している。ユーザーは、そのCDNプラットフォームに回線事業者の回線を介して直接接続するため、インターネットを経由せずコンテンツ配信のサービスを受けることができる。これにより、安定したコンテンツ配信が可能になるという。

 接続する回線事業者としては、IIJによる高速ネットワーク「HSMN(ハイスピード・メディア・ネットワーク)」に参加するCATV事業者(4月/30局 7月/40局 12月/100局程度を予定)、NTT東西の地域IP網(4月/東京、愛知、大阪 7月/政令指定都市程度 12月/全国を予定)、イー・アクセス、アッカ・ネットワークスとなり、12月には対象を約600万世帯に広げる予定だ。

 また、CDNプラットフォームでは、コンテンツホルダー向けに配信に関するさまざまサービスを用意しており、アカウント管理や認証などの「ユーザマネジメント」、コンテンツ管理や不正利用防止などの「コンテンツマネジメント」を提供する。さらに、ネットワーク経路設定などを行ない、効率の良いコンテンツ配信を提供する。

 なお、IIJのCDNプラットフォームにあるコンテンツを利用するユーザーは、アカウント(無料)を取得する必要がある。また、有料コンテンツの課金の方法としてはクレジットカードが必要となるが、今後はISPを経由した方法も採用する予定だ。

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(2002/2/12)

[Reported by adachi@impress.co.jp]


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