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NTT、Lモードの利用状況と新メニューを発表 ~現在は約10万人が利用

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http://www.ntt-east.co.jp/release/0202/020227.html
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Lモード推進室長の大賀氏
 NTT東日本および西日本(以下NTT東西)は、Lモードによる他社ポータルサイトサービス「選べるメニューリスト」の提供と、2月現在でのLモード利用者状況を発表した。

 「選べるメニューリスト」とはLモードのオープン化への取組みの1つで、NTT東西以外の企業によるLモード向けポータルサイトを利用できる新メニューだ。Lモードの「メインメニュー」に3月12日から登場し、以降はメニュー内から他社ポータルサイトへアクセスできる。開始当初は「L@nifty」、「BIGLOBE for L」、「インターネットナンバー」など6サイトが登場し、今後も順次追加される予定だ。

 また3月1日より、コンテンツディレクトリーである「Lメニューリスト」のメニュー構成変更を行なう。サイト数の増加に合わせて利便性を高めるために実施するもので、子どもに関する情報をまとめた「こどもひろば」や、マネージャンル内で「信金/信組」「ファイナンス/ローン」といった個別ジャンルを新設する。またコンテンツの掲載順序を、アクセス実績順に変更する(一部地域情報コンテンツを除く)ほか、コンテンツ数の多いジャンルについては、毎月のアクセスランキングや地域からコンテンツを検索できる画面も追加する。「Lメニューリスト」のコンテンツは、3月1日に追加される85件を含め全440件。うち80件が有料コンテンツとなる。

 コンテンツの充実とは裏腹に、Lモードの状況そのものはそれほど芳しくないようだ。2月25日現在で、Lモードの契約件数は東西合わせて9万3,000件。“開始後1年で150~200万人”としていた当初の目標と比べると、1割にも満たない数字だ。またLモードコンテンツも、1月時点では総アクセス数で24万3,950件と、決して高い数字とは言えない。

松下電器のカラーワイド液晶を搭載したLモード対応新機種を披露
 この状況について、NTT東日本サービス開発部 Lモード推進室長の大賀公子氏は「サービス開始後に一部端末の回収もあったため、本格的な営業が開始できたのは11月くらいだった。また2001年は電話・FAXの総出荷台数が約500万台と、一昨年に比べると100万台ほど低下している。そうした状況があり、Lモード対応端末の出荷が約40万台(うち販売済みは約20万台)、契約件数が約10万件という状況に留まっている。ただこれからの3~4月は電話の買換え時期でもあり、この春で対応端末が60~70万台に達すると思うので、今年前半には20万契約は超えるだろう」と説明。また今年出荷される電話・FAXのうち、約半数と想定する200万台がLモード対応となることを前提として、2002年度内の100万契約達成を目指したいとしている。

 なおNTT東日本では、2002年2月調べの「Lモード利用実態調査」も発表している。今回の調査は対象が200名による電話調査で、これによるとLモードの利用者は現状約7割が女性で、なかでも30~50代の女性が多く、60代以上の男性が圧倒的だった前回調査とは異なる傾向が登場している。前回とは母数(前回は有効回答者950名)も手法(前回はアンケート郵送方式)も異なるため、単純な比較はできないが、Lモードの当初のターゲットに沿う傾向が見られるのは興味深い。その一方で、Lモードを契約したものの、4割近くのユーザーがほとんど利用していない、また「操作方法や何ができるのかが分からない」といったユーザーが多いといった面も出ている。大賀氏は「病院や災害など、“いざという時に使えればいい”という感覚でLモードを契約した方も多い。ただ操作方法が分からないなどの点については、こちらも今後対策を測っていきたい」としている。

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(2002/2/27)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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