【業界動向/プロバイダー】

松下・DTIなど4社、ISP事業で提携を発表~ノンPC接続に向け体制強化

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http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn020311-3/jn020311-3.html

 松下電器など電機メーカー系4社は、各社が運営するISPで、インターネット事業全般における業務提携を行なうことを発表した。ノンPC機器のインターネット接続サービスを中心に共同開発などを行なっていく。

 これは松下電器などが中心となってこの4月に立ち上げる研究会「NonPC ISPコンソーシアム」(仮称・略称「NIC」)の準備活動を通じてまとまったもの。三洋電機ソフトウエア株式会社(運営ISPはSANNET、以下同)、東芝情報システム株式会社(infoPepperインターネットサービス)、株式会社ドリーム・トレイン・インターネット(DTI、なおDTIは三菱電機のグループ会社)、松下電器産業株式会社(Panasonic hi-ho)の4社が、共同研究やインフラの相互利用などを展開する形となる。電機メーカーが母体となる4社のISPが共同で研究開発を行なうことで、IPv6などノンPC機器のインターネット接続サービスの技術向上や普及促進が狙えるという。

 具体的にはこの4月から開始する「NIC」の活動に合わせて、IPv6接続サービスやノンPC向けコンテンツなどの共同開発および運用を行なっていく。また各ISPの持つバックボーンやデータセンターといった通信インフラの相互利用や、マーケティングでの共同展開なども行なっていく予定だ。各ISPのブランド名やサービスについては、現在のところそのまま提供を続けていく方向という。

 今回提携した4社の場合、ISP会員数は合計で約212万人に上る(接続会員・サービス会員含む)。提携で会員数勢力の拡大と、ネットワークなどリソースの有効活用とコストダウンを図り、IPv6をはじめとする次世代サービスでの優位性を狙う。

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(2002/3/11)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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