【セキュリティー】

Symantec、未知の新ウィルスを検知する技術で米国特許を取得

■URL
http://www.symantec.com/region/jp/news/year02/020322.html
http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/data/b/bloodhound.html

シマンテックのサイト

 米Symantecは20日、未知の新ウィルスに対する発見技術「Bloodhound」に関する特許が、米国特許商標庁で許可されたと発表した。特許番号は、米国特許第6,357,008号となる。

 この特許は、5年程前に出願されたものであり、Symantecによると「特許取得までに、相当時間が掛かってしまった」とのこと。今回特許を取得した「ヒューリスティック技術(計算を最適な方法で行なうアルゴリズム)」は、「Bloodhound」という名前で1998年より同社製品に実装されている。

 従来のウィルスチェックは、Symantecが現在までに発見したウィルスプログラムのパターンを「ウィルス定義ファイル」として、クライアントPCにインストールされているウィルス対策ソフトのデータベースに提供し、ウィルス対策ソフトはそのデータベースを参照しながら「正常なプログラム」か「ウィルスプログラム」かを判断していた。このため、従来のウィルス対策ソフトでは、未知のウィルスには対応が難しかった。

 しかし、「Bloodhound」では、「ウィルス定義ファイル」によるウィルス検索に加えて、人工知能技術を利用した独自のヒューリスティック技術を用いた技術を導入している。この独自のヒューリスティック技術を導入したことにより、未知のウィルスに対しても、高確率で「正常なプログラム」か「ウィルスプログラム」かの判断が可能になったという。

 Symantecの副社長兼チーフ・テクニカル・オフィサーのRob Clyde氏は「米国特許商標庁は、新種ウィルスの大半が広がるチャンスを得る前に検知してブロックする、シマンテックの最先端技術を認めている」と語った。

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(2002/3/22)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]


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