アクセス回線の低料金化が進む中、ブロードバンド各社が新たな収益源の一つとしてコンテンツビジネスを模索しているが、お金を払ってまで利用したいと思わせるコンテンツはなかなか現われてこない。そんな中、期待が高まっているのがアダルトコンテンツである。もちろん、その帯域幅を生かして、アダルトビデオ(AV)の動画配信を行なおうというものである。
アダルトコンテンツは、家庭用ビデオやCD-ROM、あるいはインターネット普及の初期段階で一役買ったと言われているが、ブロードバンドにおいてはどうなのか? この特集では、ブロードバンド事業者やアダルトサイトに取材しながら、AVの“キラーコンテンツ”としての可能性を考える。
●有料コンテンツとして“打率が高い”アダルト
「BROAD-GATE 01」はUSENの光ファイバー加入者限定だが、同様のコンテンツは、USENと楽天が共同設立したブロードバンドコンテンツサイト「ShowTime」において順次配信が開始されている。有料会員制(一部無料あり)で、広くインターネットから利用できる |
ストリームコンテンツに限定しても約4,000タイトルあり、そのうち4割程度が有料。映画の本編や芸能/バラエティ番組、趣味のハウツービデオなどがペイパービュー方式で提供されているが、なんといっても利用されているのはアダルトだという。大手AVメーカーのタイトルが1週間ごとに更新されており、オンデマンドで視聴できる。しかも、FTTH加入者向けということで2Mbpsの高画質だ。パソコンの性能にもよるが、もはやVHSと同等の画質である。
アダルトが売れていると言っても、それはこのジャンルが飛び抜けて充実しているからではない。「基本的には、エンターテイメントを全方位で追求するのがBROAD-GATE 01の方針。キッズ向けのコンテンツもあれば、シニア向けのコンテンツもある。そういうった指向性の中でアダルトもあるということ」と、USENブロードバンドコンテンツ部次長の高田正行氏は同社のスタンスを説明する。
アクセスコントロールをきちんとを行ない、子供が間違って見てしまうというような「いちばん起こってはいけない事故は防ぐ仕組み」を当然設ける必要はあるものの、あくまでサービスプロバイダーとしての「立ち位置的にはニュートラル」。いわば、アダルトも一つのジャンルに過ぎないというわけだ。
実際のところ、配信されているAVタイトルは約100本だが、これは映画のタイトル数とそう変わりはない。にもかかわらず、アダルトの売上は映画の約9倍になるという。コンテンツは有料/無料を問わず各ジャンルまんべんなく用意されているにもかかわらず、有料のストリームコンテンツではアダルトに利用が集中している。
この傾向を高田氏は、「アダルトコンテンツは打率が高い」と表現する。「(アダルトジャンルのトップページの)ページビューは少ないが、来た人は必ず買っているという意味」である。
USENの加入者を世帯ごとの契約ベースで見ると、7割から8割を男性が占めているという。しかも、「年代的にはナローバンドの分布のだいたい5歳ぐらい上。30代、40代が多い」。現段階ではFTTH市場は男性比率が高く、アダルトが売れるというのも別段不思議ではないわけだ。
●ブロードバンドが普及してきた今がAV配信のスタートライン
アルケミア取締役最高業務責任者の五十川匡氏。アダルトサイトを手がけながらも、「アダルトがコンテンツのシェアをとっているというのは、市場としてはやはりおかしい状況」と指摘。「市場(全体)が成熟していけばいくほど、改善されていく」 |
KUKIグループでインターネット事業を手がける株式会社アルケミアの取締役最高業務責任者・五十川匡氏は、「キーワード付け、ジャンル分け、女優名のデータベース化が当然必要。それができるからこそ、逆に4,000本の在庫が持てる」と強調する。メーカーを横断して女優名から検索できるライブラリーには現在約370人がリストアップされているが、これはネットならではの機能と言える。もちろん会員になっていれば、出演作品をオンデマンドでストリーム再生できる。
さらに五十川氏は、「インターネットで映像を垂れ流していれば面白いというわけではない。それでは、今のPCベースの環境においてはユーザーは面白くない」と続ける。これは、同サイトが静止画やテキストベースの記事にも力を入れていることからもうかがえる。例えば、AVの紹介記事を読んでそこからストリーム再生に移るといった連動を行なっているのだ。
また、ストリーム再生ではどうしてもバッファーのための待ち時間が発生する。AVでは早送りや巻き戻しを頻繁に行なうだろうから、なおさらだ。「それこそ、『バッファーの最中に何してるの?』というと、それは多分ブラウザーの画面でスチール写真を見たり、記事を読んでいる。映像をただ見るだけではなく、マルチメディアな楽しみ方ができるのがインターネットのいいところ」と五十川氏は説明する。
そのXCITYが昨年12月、ブロードバンドへの対応を開始した。これまでストリーム配信で用意していた帯域は4種類。最高はデュアルISDN向けの100kbpsだったが、300kbpsと1Mbpsという帯域用が追加された。
「今までの100kbps程度では、満足できる映像ではなかった」ため、せっかく会員を獲得しても「映像が汚い」「期待していたものと違う」ということで退会していく人も多かったという(それでも、会員数が減少したことはないらしい)。それが今、ブロードバンドで配信できるようになったことで「ネットでもAVを満足に見ていただける環境になった」。AVのネット配信は「ある意味、今がスタートラインだと思っている」。アルケミアでは、これを機に加入者の獲得ペースアップを見込んでいる。
●AVといえども“垂れ流し”では儲からないかたやFTTH加入者向けの有料コンテンツとして打率トップ、かたや会費だけで年間売上が8億円以上。新たな収益源を躍起となって探しているブロードバンド事業者が、これを見過ごすはずはない。
「今までアダルトはけっこうほったらかしで、当然ISPやポータルの方も『アダルトはやらない』という方針でおられた。それがブロードバンドというご時世になってからはどういうわけか、『アダルトコンテンツもやりたい』ということで来られる方が非常に増えました」(五十川氏)。具体的な社名は明かせないとしながらも、“ブロードバンド”“ポータル”“ISP”と言って思い浮ぶようなところから、いくつか引き合いが来ているという。
ブロードバンド業界からようやくビジネスの対象としてアプローチされつつあるAVだが、インディーズAVの配信サイト「DMM」を運営する株式会社ディーエムエムの担当者は、「AVはブロードバンドの“キラーコンテンツ”なのか?」との問に対して「否」と即答する。もちろん、同社にも引き合いは急増しているのだが、「ネット上で有料でアダルトコンテンツを流しているところがたくさんあるにもかかわらず、儲かっているところはほとんどありません」という実状を踏まえたうえでの回答である。「特にキャリアさんなどは、アダルトをやるとどこでも儲かると思っているようですが」と付け加える。
そのようにけして甘くはない状況の中で、1998年7月にサービスを開始したDMMは、今では月額2,000円の有料会員を約2万人も抱える規模に成長している。1日3本のペースでオンデマンドライブラリーを拡充しており、現在のタイトル数は4,500本以上。通信販売や風俗情報、読者投稿、チャットなどのコンテンツもあるが、やはりここでも入会者のお目当ては動画だ。アクセス数の7割から8割が集中しているという。
そんなディーエムエムが重要視するのは、見せ方のノウハウだ。同社では、セルビデオメーカーとのタイアップでネット配信事業を行なっているが、セルビデオメーカーの企画力や見せ方のノウハウには目を見張るものがあるという。レンタルビデオが300円程度で利用できるのに対して、セルビデオは数千円。それを買ってもらうためには、「お客さんがどういうものを求めているのか、パッケージでどうやって引き付けるか」というノウハウが重要だ。今、インディーズAVの市場が盛り上がっているのは「リピーターがどんどん付いてくれたから」だとしており、ネット配信においても利益をあげるには、リピーターを獲得するノウハウが求められると強調する。
「AV単体で配信しても儲かるとは思います。そういうサイトもけっこうあって、売れるんですよ、そこそこ。しかし、ほとんどの人はすぐにあきてしまいます。売り方のノウハウをプラスすれば、その数十倍は儲かります。要は、AVというよりも、AVを見せるノウハウがあって、はじめてキラーコンテンツに成り得るんです」(ディーエムエム)。
このあたりの重要性は、XCITYを運営するアルケミアも認識するところだ。五十川氏も、「AVを垂れ流ししてしまうのは、ネットの見せ方としては不十分」と指摘する。そこで同社は、単にAVの素材を供給するだけでなく、XCITYというウェブサイト/サービスをISPなどに対して供給するフランチャイズ展開も開始する予定だ。すでにフランチャイズ先として内定しているところもあるとしており、5月ごろにはサービスがスタートする見込みだという。
●定額制サービスとしてのAV配信ビジネスは岐路に昨年夏以降のADSLユーザー急増の影響で、当然のようにAV高画質で見たいという要望は増えている。XCITYだけでなく、DMMでもつい最近、ブロードバンド環境を強く意識したサービス変更に踏み切った。従来は各タイトルにつき、50kbpsのストリームと200kbpsファイルのダウンロードという2方式が用意されていたが、これが300kbpsのストリームと300kbpsまたは1Mbpsのダウンロードにシフトした。
例えばこれまではナローバンドユーザーでも、まず50kbpsストリームで吟味した後、気に入ったタイトルだけ気合いを入れて200kbpsのファイルをダウンロードしていたという。それが今後は、いきなり300kbpsのファイルをダウンロードしなければならなくなる。さすがにそれでは“酷”だということで、内容を判断できるよう数分間隔でキャプチャーしたサムネール画像が用意されているが、数十MBにも及ぶファイルをダウンロードするのはまだ多数を占めるナローバンドユーザーには厳しいだろう。
ところが驚くべきことに、DMMの会員は「だいたい50%がブロードバンド」なのだそうだ。その結果、1Mbpsのダウンロードを開始した3月15日には「もうサーバーがパンク寸前まで追い込まれて……」(ディーエムエム)。同社では現在、データセンターでかなりのラックスペースを占有しているらしいが、回線も含めて今後も増強は避けられないと見ている。実際のところ、サーバー回線のトラフィックは昨年の4倍に跳ね上がっているという。
その一方で、会員数は4倍にはなっていないというのが実状だ。ディーエムエムの担当者は、「知っている人は、えらい得をしているサイトなんです」と笑う。つまり、大手ポータルサイトなどに比べればアクセス数ははるかに少ない。にもかかわらず、太い回線でつながっているため、同社がユーザー1人あたりにかけている回線使用料ではトップクラスだという意味である。インフラなどのランニングコストを考えると、特にブロードバンド対応が常識となるこれからは、定額制という料金システムではかなり厳しい状態にさらされるのだ。
そもそも、AV配信における定額制という発想はどこから出てきたのか? AVタイトルを1本見る場合、ビデオレンタルなら300円程度、セルビデオを購入するなら数千円だ。これに対してXCITYでは月額3,000円で見放題である。
今でこそAVオンデマンドが売りとなっているXCITYだが、当初からこのサービスが提供されていたわけではなかった。XCITYの前身である日本初の商用アダルトサイト「K.U.K.I.Tower」がスタートしたのが1995年。翌1996年には他の大手AVメーカーも参加する「THE CITY」へとリニューアルしているが、AVのストリーム配信を開始したのは1997年の12月に入ってからだ。それまでは静止画が中心で、一部にダウンロード用の“ムービー”があったぐらいである。
ところが、会費は最初から月額3,000円だった。その金額の根拠について五十川氏は、「最初に料金を設定したときにはストリームはありませんでしたから、単純にユーザーの懐具合を考えて、高過ぎもせず安過ぎもせずというところで始めたんだと思います」と振り返る。つまり、XCITYの価格設定はもともと、AVを視聴するための対価として算出されたものではなかったらしい。
その後、ストリームがスタートし、現在ではブロードバンドにも対応した。ようやくパッケージ並みのクオリティでAVをネットで提供できるようになったわけだが、今のところXCITYの月額会費3,000円を変更する予定はないようだ。「オンデマンド自体、かれこれ何年もやってきていることです。それがたまたま速くなっただけだと思っていますから、値上げというわけにもいかないですし……」(五十川氏)。
一方、ディーエムエムのグループ会社は、定額制で見放題のDMMと併行して、ペイパービュー方式のAV配信サイト「AVBB」を昨年12月にスタートした。すでに会員は5万人に達したというが、登録自体は無料のため、実際にタイトルが購入されなくては売上につながらない。開設から3カ月あまり経過し、売上は順調に伸びてきているものの、DMMの会費収入にはまだ遠く及ばない。「従量課金で集めるのはなかなか難しい」と実感しているが、最終的にはAV配信事業の軸足を従量制に移していくことも検討しているという。
●AV配信の普及にはセットトップボックスが必要?先ほども触れたように、ブロードバンド化にともなってAV配信にかかるインフラコストは増大化している。XCITYではセンターサーバーにギガビット回線が引かれ、全国に5カ所ほどの分散拠点も設置。「おそらく国内最大のものの一つ」(五十川氏)だというCDNを構築するに至った。今はまだ市場が小さいとはいえ、ブロードバンド化が行なわれた今のタイミングこそ、ネット配信の価格設定を見直す時期なのではないだろうか? AVメーカーにおいても、映像ソフトのパッケージ市場が徐々に縮小していくだろうという見方が共通の認識としてあるとしており、新たな市場を確立する必要もあるだろう。
この点について五十川氏は、「現状のPCというプラットフォームで、現状の回収スキームでこのまま継続していくのはつらい」と認めながらも、パッケージ市場が衰退するときまでには「ネットの構造そのものが変わっている」と指摘する。「インターネットという言葉がふさわしくないかもしれません。ノンパッケージが台頭してきたときに、ノンパッケージでオンデマンドという方法の確立を目指しているわけです」。
つまり、AV配信の手段は必ずしもインターネットに限定しているわけではないという。KUKIグループでは、ノンパッケージの市場としてCS放送局も展開している。「今はCSとインターネットに分かれていますが、それは将来統合されるかもしれません。今、CSではオンデマンドはできませんし、インターネットだと端末がPCになってしまう。お互いに制約があるが、技術的解消があるはず」と期待を寄せる。
「パッケージソフトというのは絶対になくならない。どんなにブロードバンドが普及しても、ネット配信のシェアは2割。3割行けば大成功」と前置きしたうえでだが、ディーエムエムの担当者も、AVのネット配信が普及するのは「PCではないと思います、最後は」と話す。
ディーエムエムの調査によると、レンタルビデオやセルビデオとインターネットではユーザー層がほとんど重なっていないのだという。したがって、テレビ感覚で見られるようなサービスが実現しなければ、現在のパッケージ市場を支えているセルビデオやレンタルビデオのユーザーは「ネット配信には来ない」。「データ蓄積型のセットトップボックスが将来的に家庭に普及して、テレビで見るという時代がやってきて、ブロードバンドということを意識せずに使える時代がやってきた時点ではじめてブレイクすると思います」。
●アダルトにブロードバンドならではの仕掛けは要らない
USENブロードバンドコンテンツ部次長の高田正行氏。「ShowTime」を運営する株式会社ショウタイムのコンテンツ編成部長も兼任する |
しかし、アダルトコンテンツを導入しようとするブロードバンド事業者は、すぐに利用者が獲得できるからといって、アダルトが特別お金になるコンテンツだというわけではないこともふまえておく必要があるだろう。
例えば、USENの高田氏によると、BROAD-GATE 01には300円で1時間歌い放題のビデオカラオケがあるが、こういったコンテンツが「ライフスタイルに取り入れられて、習慣化されていくと毎月売上は伸びていく」という。「ここで練習してカラオケボックスに行くという習慣ができた方は、いつもここでお金を払っていただいています。それが続くと、きちんと(ジャンル別の売上)バランスとしては底辺的に上がってくる」としている。
また、ストリームに限定しなければ、ゲームソフトのダウンロードやeラーニングも売上が期待できるという。これらは単価が高いということもあるが、例えば英語講座などはいくつか用意されたコースを全部まとめて購入するユーザーが多い。「そうすると、1ユーザーでいきなり2万円、3万円の売上がたちます。金額ベースでいけば、一度こういったコンテンツが売れはじめると強い」(高田氏)。
それにもかかわらず、アダルトに期待が集まっている動きについて高田氏は、「現状でブロードバンドという言葉自体が流行語になっている」ことも背景にあると指摘する。「ADSLの帯域幅とFTTHの帯域幅が一緒にくくられる状況では、『動画を流すことがブロードバンドコンテンツだ』という意味のない流れがある」というのだ。「ストリームというのは、あくまでも非常にシンプルなコンテンツの流し方の一つ」であって、それだけではテレビや映画館の代用でしかない。
裏返せば、テレビや映画館と同じように単純に映像タイトルをストリームで流すだけなら、「PCはパーソナルメディアである」という特性ぐらいしかネット配信のアドバンテージはない。自ずとインターネットで見て意味のあるジャンルは限られ、「うちの母ちゃんはパソコンのこと何もわからんから、ここで見ている分にはバレないのですよ」ということになるのだ。
このような状況に対してUSENでは、ストリーム映像を使うにしても、インターネットならではの提供方法を模索している。これまでも、リアルタイムオークションと映像をシンクロさせたり、チャットルームの入室者で携帯電話から送られてくる映像を共有するといったサービスを試行している。ストリーム映像をあくまでも一つの素材として利用しているわけだ。
もちろん、これはアダルトについても同様だ。確かに“素”のストリーム映像でもニーズはあるわけだが、「IPの特性を生かしたアダルトコンテンツが開発されて、それが大きな市場を生む可能性もある」(高田氏)。USENでは今後、そういったIPならではのアダルトコンテンツについても、「コンテンツホルダーさんとキャッチボールしながら、あたためていけたらいい」としている。
とはいえ、今のところIPならではのアダルトコンテンツの具体的な開発計画はない。結局、特にブロードバンドならではの仕掛けを用意しなくても、アダルトは「打率がいいので、順番的には後回しでもぜんぜん大丈夫」ということなのだ。
●AVは“ブロードバンドの”キラーコンテンツではない今回の特集では「AVはブロードバンドの“キラーコンテンツ”なのか?」というテーマで、アダルトコンテンツの配信に携わっている方々にお話をうかがったわけだが、各社とも一様に、そのようなとらえ方について違和感を示しているのが印象的だった。AVのネット配信という市場を確立するためには、確かにネットならではの見せ方や仕掛けが欠かせないとの指摘もあった。しかし、素材のままでも十分に需要があるAVは、普遍的なキラーコンテンツであるに過ぎず、それがブロードバンドだからといって特別に大きな市場が期待できるものではないという結論になるだろうか。
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(2002/3/25)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]