【事業計画】

米Sun、非PC機器向けのWebサービス戦略を明らかに

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http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2002-03/sunflash.20020325.2.html

 米Sun Microsystemsは25日、Webサービス標準技術を、携帯電話やPDA、セットトップボックス(STB)、車載システムといった携帯端末や軽量端末に拡大する計画を明らかにした。Sunは、軽量端末向けのWebサービスパッケージを用意し、開発者が統一アーキテクチャーによって、サーバーから各種の消費者向け機器にWebサービスを配信できるようにする。

 Sunはこの計画を推進するため、無線向け統合開発環境「Forte for Java wireless toolkit」、ガイドラインとなる「Java blueprint」、開発者コミュニティ「Java Community Process」(JCP)が承認した新しい提案仕様「Java Specification Request」(JSR)をベースとするAPIをバンドルして出荷する。これにより、開発者が軽量端末向けのWebサービスを容易に開発できるようにする。

 また、軽量端末向けのWebサービス仕様「JSR # 172」を提出し、JCPの管理委員会に承認されている。米Oracleや米Metrowerks、米BorlandなどのJavaツールベンダーが、各社製品の将来版で「JSR #172」に対応することを表明しているほか、カナダのRIMや独Siemens、英Symbian、フィンランドのNokia、米Motorolaなどの機器メーカーも対応する予定だ。SunはAPIの配布に関する詳細を、今後90日以内に明らかにするとしている。

 「JSR #172」は、「XML」や「SOAP」「UDDI」「ebXML」といったWebサービスの標準技術を、インターネット対応の携帯端末や家電機器に拡大するものとなる。これにより、ユーザーが携帯端末向けのJava「J2ME」を搭載する携帯電話やPDAなどを用いて、Webサービスと連携できるようになる。

 同様の技術として、米Microsoftが1月に発表した、「.NET」対応の軽量端末向けOS「Windows CE .NET」がある。SunとMicrosoftは、PCにおけるJavaやWebサービスでもさまざまな競争を行なっており、それが軽量端末向けのWebサービスにも広がることになる。

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(2002/3/26)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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