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http://www.symantec.com/region/jp/news/year02/020402.html/
株式会社シマンテック製品企画部 |
株式会社シマンテックは、Webゲートウェイ向けウィルス対策/コンテンツ・フィルタリングソフト「Symantec Web Security 2.5(以下、Web Security)」を4月19日より販売開始すると発表した。価格は、ライセンスで90万円(100~249ライセンスの場合)。
Web Securityは、ゲートウェイレイヤーでウィルス対策とコンテンツフィルタリングが行なえるソフト。ウィルス対策では、Webゲートウェイにおいて、HTTPとFTPを監視し、WebサイトからのダウンロードやWebメール経由でのウィルス感染を防ぐことが可能だ。ウィルス監視は、ウィルス定義DBを参照する方法と、未知のウィルスにも対応するシマンテックの独自技術「Bloodhound」が用いられている。
また、フィルタリング機能においては、特定のWebサイトや、業務上不適切と思われるWebサイトへのアクセスを制限できる。フィルタリングは、シマンテックが独自調査した約170万件(日本語サイト7万件)のURLデータベースを参照する方法や、Webサイトの本文内の語句を事前に調査することによってフィルタリングを行なうコンテンツフィルター機能が用いられている。特にWebサイトの本文内の語句を検索する機能については、シマンテック独自の技術「Dynamic Document Review(DDR)」を用いており、業務上問題のあると思われる特定の単語を「-」に置換して表示することなどが可能だ。
今回のバージョン2.5から新たに利用できるようになった機能は、Windows NTのUsers/GroupやLDAPへの対応となっている。これらに対応することにより、ローカルにWeb Security用のデータベースを作成する手間を省くことができる。また、Web Securityは、メールサーバー用のウィルス対策製品「Norton AntiVirus for Gateways」と組み合わせて「Norton AntiVirus Gateways Solution」としてライセンス販売される。
シマンテック製品企画部の吉田一貫氏は「最近のNimdaのような、メール・Web・LANを利用して感染を広げるような複合型ウィルスに対応するには、ゲートウェイレベルでのウィルス対策が必須といえる状況となっている。また、企業は、近年社内リソースを低下させる無駄なWebサイトの閲覧やダウンロードなどに対して、非常に関心が上がってきている」とし、「米国などでは、特定の社員がアダルトサイトを閲覧していたため、それに嫌悪感を抱いた女性社員がセクハラとして、会社に対して管理責任を問う裁判を起こすケースもでている。このようなケースからも、フィルタリング機能は有効だ」と語り、今後のフィルタリングの必要性と市場への期待感を表わした。
なお、シマンテックはWeb Securityと同時に、ロータスのノーツ/ドミノに対応したグループウェア向けウィルス対策ソフト「Symantec AntiVirus/Filtering 3.0 for Lotus Domino on Windows NT/2000」も発売する。社内で利用しているロータスのデータベースやグループウェアに対応したウィルス対策ソフトで、前バージョンの2.5と比較して、メール本文や社内掲示板への書き込みに対するコンテンツ・フィルタリング機能が追加された。価格は、3,090円(100~250ライセンスの場合)/ライセンス単価となる。
「Symantec Web Security 2.5」のTOP画面 | 「Symantec Web Security 2.5」のLDAP設定画面 | 「Symantec Web Security 2.5」のアクセスログ設定画面 |
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[Reported by otsu-j@impress.co.jp]