Apache GroupがWebサーバー「Apache2.0」をリリースした。Apacheはオープンソースで開発されており、現在、世界中で運用されているWebサーバーの中で最大のシェアを持っている。
新しいバージョンでは、これまでの「Apache1.3」の機能を強化し、パフォーマンスを向上させている。最大の改良点は、スレッドやプロセスをサポートするプラットフォーム上ならば、ハイブリッドスレッド/プロセスモードでApacheを動作させることができるというものだ。新バージョンではこの機能によりApacheの拡張性を向上させることができた。
さらにこのバージョンではIPv6をサポートしており、IPv6をサポートするプラットフォームであればこの機能を利用できるようになった。また、UNIX以外のBeOS、OS/2、Windowsなどのプラットフォーム上でもこれまで以上に高速に安定して動作するようになった。Apache2.0ではコードに大幅な改良が加えられたため、これらUNIX以外のプラットフォーム上でも最初から安定して動作すると期待できるという。そのほかにも新しいAPI、フィルタリング、複数の言語によるエラーメッセージ、Windows NT Unicodeサポートなどの機能がある。
Apache2.0は、Apache.orgサイトを2000年12月以来稼働してきた実績を持つだけでなく、1年以上にも渡るベータテストを経てきているため、Apache Groupでは最も信頼できるバージョンであると太鼓判を押した上で、利用者にアップグレードを勧めている。
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(2002/4/9)
[Reported by taiga@scientist.com]