【業界動向】

PKI技術のエントラスト、日本市場への積極展開を表明

■URL
http://www.entrust.co.jp/

エントラストジャパンのオーモンド社長
 エントラストジャパン株式会社は、東京に製品技術開発センターを開設、日本市場に特化した製品開発を行なうと表明した。

 同社は米Entrust社の日本法人で、PKI(公開鍵インフラ)、PMI(Privilege Management Infrastructure、アクセス権限管理インフラ)といった技術を用いたセキュリティ製品を中心に展開している。従来は米社製品の日本市場への販売展開が主体で、技術開発や製品サポートは米社およびカナダ法人の製品開発部が行なっていた。今回のセンター開設は、「e-Japan重点計画」などを中心とした日本国内の電子政府化・電子自治体化の動きを捉え、日本市場専用の開発・サポート機関を設置して積極的な展開を図ることが目的だ。

 具体的には、日本市場のニーズに合わせた製品の開発やサポートが中心となる。特に、これまで対応が難しかった各企業ごとのニーズに合わせた製品カスタマイズが可能になり、導入がスムーズに行なえる点があるという。また製品サポートも国内で対応できるため、効率化が図れるとしている。

 エントラストジャパン代表取締役社長のブラッド・オーモンド氏は、同社のデジタル署名システムと連動した電子文書「セキュアEフォーム」による出張旅費申請のデモを披露し、「企業や政府にとって導入しやすく、実際に利用するエンドユーザーにも使いやすい、また紙ベースの申請に比べて大幅にコスト削減ができる」と述べた。日本では金融市場や大手企業、政府をターゲットに活動を展開するほか、主要企業とのOEM戦略も進めていくと表明した。

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(2002/4/10)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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