■URL
http://media.aoltimewarner.com/media/press_view.cfm?release_num=55252542
米CompuServeは16日、専用ソフトの新版「CompuServe 7.0」を発表した。CompuServeは米America Online (AOL)傘下のオンラインサービス会社。新版では、搭載するWebブラウザーを従来の「Internet Explorer (IE)」から、「Gecko」ベースの「Netscape」に切り替えた。CompuServeでは、これにより会員に最良のWebブラウジング体験を提供するとしている。
Geckoは小型で高速、標準仕様に準拠したブラウザーエンジンで、オープンコミュニティの「mozilla.org」で開発されたもの。GeckoベースのNetscapeは、最新のインターネット標準仕様に対応しているため、会員がWebサイトの特殊な視覚効果やグラフィクス、スタイルなどを最良の状態で体験できるという。このほかCompuServe 7.0では、メインメニューの刷新、電子メールとインスタントメッセージング(IM)の改善、ツールバーや検索機能の強化、メディアプレイヤーの更新などが図られている。
AOLではMicrosoftとの契約により、これまでWebブラウザーにIEを採用していたが、2001年の契約期間終了に伴い、Netscapeに切り替えることを検討していた。米WebSideStoryが3月末に発表した調査報告によると、Netscapeのシェアは7%にまで低下している。しかし、今後CompuServeのみならずAOL本体がIEからNetscapeに切り替えれば、Netscapeのシェアは上昇し、ブラウザー戦争が再燃する可能性がある。
◎関連記事
■IE6のシェアがリリース後7カ月間で30%に急上昇~米WebSideStory社調査
(2002/4/17)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]