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http://www.microsoft.com/presspass/press/2002/Apr02/04-17XMLWebPR.asp
米Microsoftは17日、同社主催の携帯通信向け開発者会議「Microsoft Mobility Developer Conference」において、携帯端末向けのプラットフォーム「.NET Compact Framework」ベータ版を発表した。同社の「.NET」戦略を携帯端末に拡大するもので、あらゆる機器にリッチなコンピューティング体験を提供するという。
「.NET Compact Framework」は、携帯端末でWebサービスを利用可能にするアプリケーション用プラットフォーム。同社の携帯端末向けOS「Pocket PC 2000/2002」などの、「Windows CE .NET」ベースの携帯端末に対応する。PCやサーバー向けのプラットフォーム「.NET Framework」のサブセットで、同じプラミングモデルやアプリケーション開発ツールを利用して、開発者が携帯用アプリケーションを開発できる。
また、Microsoftは併せて、統合開発環境「Visual Studio .NET」を「.NET Compact Framework」に対応させるための拡張ツール「Smart Device Extensions (SDE)」ベータ版を発表した。SDEには携帯用アプリケーションの開発を容易にする、新しいプロジェクトタイプや端末エミュレーター機能、リモートデバッグ機能などを備えている。
「.NET Compact Framework」の提供により、MicrosoftはWindowsベースのサーバーから端末まで、一様に「.NET」戦略を拡大することになる。これにより、さまざまな機器で一貫してWebサービスを利用できるようになるとともに、開発者も統一的な環境でWebサービスを開発できるようにする。
なお、Microsoftと競合する米Sun Microsystemsは3月末、携帯端末やセットトップボックスなどのJava搭載端末に、Webサービスを配信可能にする計画を明らかにしている。
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(2002/4/17)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]