■URL
http://www.nec.co.jp/press/ja/0204/2202.html
http://www.kddi.com/release/2002/0422/index.html
KDDI株式会社、日本テレコム株式会社、日本電気株式会社(NEC)、松下電器産業株式会社は22日、それぞれが運営するISPが提供するブロードバンドサービス事業分野において提携、コンソーシアムを設立することで合意したと発表した。今回提携するのは、「DION」(KDDI)、「ODN」(日本テレコム)、「BIGLOBE」(NEC)、「Panasonic hi-ho」(松下)の4ISP。これらISPの会員数を合計すると約977万人となる。
コンソーシアムの名称は「メガコンソーシアム(仮称)」。5月下旬に設立し、6月より活動を開始する。主な活動内容としては以下の4点が予定されている。
・PC向けコンテンツ・サービスの共同展開
・nonPC機器向けのコンテンツサービスの共同展開
・コミュニケーションサービスの普及促進
・共同投資によるブロードバンド新サービスの共同開発
・マーケティングサービスの共同展開
具体的には、ブロードバンド版インスタントメッセージソフトや、IP電話などの共同展開が秋以降に開始される模様だ。NECソリューションズ執行役員常務の芳山憲治氏は、「コンソーシアムはオープンなスタンスで運営していく。我々の活動が社会インフラとしてのブロードバンドのデファクトスタンダードになればいいと思っている」と語った。また、KDDI執行役員常務ソリューション事業本部長の伊藤泰彦氏は、「コンテンツ共用が、どんどん面白い方向に転がっていくことを期待する」とコメントし、日本テレコム常務執行役員コンシューマ事業本部副部長の片岡忠衛氏は、「ブロードバンドになって何が変わったのか、といえば、多くのユーザーがいろいろなものを見たがっていることがわかった」、松下電器eネット事業本部インターネット事業推進室室長兼ISPカンパニー社長の木村純氏は、「各社が連携することで、ユーザーの価値が高まればいい」と、それぞれ抱負を語った。
なお、既にコンソーシアムでは、他の大手ISPや地域ISP、CATV事業者について「あまねく参画を呼びかけた(芳山氏)」という。BIGLOBEでは、これまでSo-net、@nifty、OCN、Panasonic hi-hoと5社連合を組んでインターネット広告事業を展開しているが、芳山氏は、「5社連合のキーワードは『広告』であり、コンソーシアム発足の4社は『ブロードバンド』をキーワードに結束した。しかし、決して囲い込みや、他の連合と競合することを目指しておらず、NTTを含めてすべての関連企業に参加して欲しい」と語った。
メガコンソーシアム構想案 | 左から) 松下・木村純氏、日本テレコム・片岡忠衛氏、KDDI・伊藤泰彦氏、NEC・芳山憲治氏 |
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/www/article/2002/0410/biglobe.htm
(2002/4/22)
[Reported by okiyama@impress.co.jp / okada-d@impress.co.jp]