標準化団体W3Cが24日、オープンソースブラウザー「Amaya6.0」を発表した。Amayaは、W3Cが開発している新しいプロトコルやデータフォーマットを実証、テストするための実験環境として利用されているブラウザーだ。また、AmayaはWebを開発したTim Berners Lee氏の信念に基づき、閲覧だけでなくWebドキュメントオーサリングツールとしての機能を装備し、読み書きができるブラウザーとしての独自の地位を築いている。
今回のバージョンアップでAmaya6.0はHTML4.01、XHTML1.0、XHTML Basic、XHTML1.1、HTTP1.1、MathML2.0、CSS 2の多くの機能、そしてSVGを一部サポートした。また「I18N」に対応した国際化バージョンでもあり、UNICODEバージョンでは右から左へのフォーマッティングや必要なフォントが用意されている環境ではさまざまな言語や文字が混合した文書を表示できるようにもなった。
注目すべき新機能として、W3Cで現在開発されている、Webで注釈機能を実現するためのフレームワーク「Annotea」を初めて実装し、Webドキュメントにユーザーが注釈を付け加えることができる。こうした注釈にはプレーンテキストだけでなく、SVG画像、MathMLによる数式などを書き込むことが可能だ。またAmaya以外のAnnoteaクライアントで用意した文書をAmayaで読み込むこともできる。
Amayaはオープンソースで開発されており、Linux、Windows向けのバイナリ、ソースコードバージョンをW3Cのサイトからダウンロードできる。
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(2002/4/26)
[Reported by taiga@scientist.com]