【新サービス】

リクルート、転職情報サイトを刷新~新名称「リクナビNEXT」
スカウト機能を重視して、個人履歴書の相対評価を開始

■URL
http://next.rikunabi.com/

 株式会社リクルートは5日、転職情報サイト「リクルートナビキャリア」をリニューアルし、新たに「リクナビNEXT」としてサービスを開始した。今後は、企業に対する求職だけでなく、企業が転職希望者を検索し、直接スカウトを行なう求人機能にも注力する。

 リクルートによると、旧「リクルートナビキャリア」の登録者数は約60万人で、転職希望者から企業への検索・応募が毎月9万件だったのに対して、企業から希望者へのスカウトは毎月4万件程度だった。同社HRディビジョン首都圏統括部メディアプロデュース部マネージャーの出井宏明氏によると、そのうち従来から提供されていた「求人情報検索・履歴書情報登録サービス」の利用者は16万人程度で、リニューアルで希望者側からの求職と企業側からの求人の割合を五分にしたいという。

 企業側からのスカウトを強化するために、まず企業が転職希望者の履歴書情報を自由に閲覧できる「スカウトセンター」を設置する。また、履歴書情報を登録する転職希望者に対しては、自分の履歴書が企業から何回検索されたのか、また何通のスカウトメールが届いたのかがわかるような個人レポートを発行する。このレポートでは、自分の注目度が転職希望者の中で何位ぐらいなのかがランキングされる。ランキング上位5名の履歴書概要や、転職市場全体の動向データなども閲覧可能なので、自分の履歴書のどこが悪いのか、または何が足りないのかを相対的に知ることができそうだ。レポートのほかにも、転職情報誌「B-ing」などの編集長を務める水谷智之氏がリクナビNEXTの編集長も兼任し、スカウト市場の分析コラムを掲載したり、実際にスカウトを行なっている企業の人事担当者からのメッセージを紹介している。

スカウトセンターの一部

 リクルートでは従来、新卒採用向けの就職情報サイトを「リクナビ」と呼称していたが、今後は「求人・求職」の総合ブランドとして位置付けしなおす。従来の新卒向けブランドには「リクナビ2003」のような年号を付記し、転職を考えるユーザーに対しては「次に使うリクナビ」の意味で転職情報サイトを「リクナビNEXT」としたという。同社の新卒向け就職情報サイトの利用者は毎年50万名以上、サービス開始から6年経過し300万人以上のユーザーに認知されている「リクナビ」ブランドで、求人・求職市場の新しいトレンドを創り出す格好だ。

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(2002/6/5)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]

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