■URL
http://www.ntt-me.co.jp/news/news2002/nws020610.htm (リリース)
配信実験のユーザー側利用イメージ
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この実験は市販のパッケージソフトをストリーミング方式でユーザーに配信、利用可能にするものだ。ソフトをいくつかのブロックに分けて送信し、起動に必要なブロックが配信された時点で利用できるため、長時間のダウンロードが不要となる。またソフトをインストールする必要がなく、ハードディスク容量の圧迫やソフトの不正コピーを防げる点がメリットという。
実験は株式会社エヌ・ティ・ティ エックス(以下NTT-X)、および日商エレクトロニクス株式会社(以下NELCO)の技術協力で行なわれ、NELCOが提携している米国Stream Theory社のソフトウェア配信インフラ「Stream Theory System」が使用される。「Stream Theory System」では、配信するソフトウェアに「ストリーミフィケーション」と呼ぶ変換処理を行ない、ブロック化したファイルでの配信を可能にする。またユーザー側はクライアントソフトの「Stream Theory Player」を利用するが、このソフトによって最低限のブロックでのソフト起動ができるようになり、また配信状態のチェックや起動制限といったコンテンツの管理も可能としている。
配信実験は「WAKWAKキャスト」と「gooGame」の2サイトから参加できる。参加者はまず専用ソフト「Stream Theory Player」をサイトからダウンロード(約2MB)およびインストールし、その後サイトから希望のゲームタイトルを選択し、サイト上の「StreamIT」ボタンを押すとゲームソフトの配信が開始され、プレイ可能になる。ゲームソフトは「ロードランナー2」「トゥームレイダー5 クロニクル」「Zoo Tycoon」「Metal Gear Solid」(一部体験版含む)など約20タイトルが提供中だ。対応OSはWindows98/ME/2000/XPで、ADSL1.5Mbps以上の環境を推奨している。実験参加は無料だ。
NTT-MEではこの実験を7月14日まで展開する予定で、期間中に1万人の利用ユーザーを見込んでいる。実験後は利用状況など実験で得たデータの検証を行ない、アプリケーションストリーム技術の可能性や、コンテンツの有料提供における手法や金額などを検討し、ソフトウェアのレンタルビジネス市場確立を目指すという。
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(2002/6/10)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]