【イベントレポート】

NTT西日本の「フレッツ・スポット」、ビジネスシヨウの展示でも詳細見えず
IEEE 802.1xのセキュリティ機能を利用できるのはWindows XPのみか?

■URL
http://bs.noma.or.jp/osaka/
http://www.ntt-west.co.jp/news/0206/020605a.html
http://www.ntt-west.co.jp/flets/

 大阪市住之江区のインテックス大阪で12日から14日まで開催中の「ビジネスシヨウ2002 OSAKA」で、NTT西日本が2.4GHz帯の無線LANによるアクセスサービス「フレッツ・スポット(仮称)」を展示している。

 NTT西日本ではすでにフレッツ・スポットの実証実験も終え、2002年度第1四半期中の本サービス開始の方針を明らかにしている。今回のビジネスシヨウは発表を近日中に控えてのイベントだったが、残念ながらまだ参考出展ということで料金やスケジュール、スポット設置場所などの具体的な情報は明らかにはされていなかった。

 また、同サービスはIEEE 802.1xによるセキュリティ機能をオプションで提供するのが特徴だが、展示はIEEE 802.11bのアクセスポイント1機と無線LAN機能内蔵のノートパソコン2台による簡単なもの。デモされていたのは無線接続の部分だけで、実際にどのような認証操作が必要になるのかはわからなかった。

 NTT東日本が試験提供中の無線接続サービス「Mフレッツ」でもIEEE 802.1xに対応しているが、こちらはIEEE 802.1xを実装した専用接続ソフトとUSB認証キーを併用する方式を採用している。これに対してNTT西日本のフレッツ・スポットでは、OSレベルで実装されているIEEE 802.1xを使用。フレッツ・スポットの加入者に発行されるデジタル証明書と端末のMACアドレスという2つのキーを設定ソフトでOSにインポートすることで、IEEE 802.1xのセキュリティ機能が利用できるようになる。

 したがって、フレッツ・スポットでIEEE 802.1xのセキュリティ機能を利用するには、今のところはIEEE 802.1xをサポートしているWindows XPを搭載したパソコンに利用が限定されてしまう。NTT西日本では、実証実験やこれまでのアンケートの結果から、フレッツ加入者はノートパソコンに最新のOSを入れる傾向があると見ており、当初はWindows XPに限定されるのもやむを得ないという判断のようだ。

 なお、IEEE 802.1xによる認証は、セキュリティを重要視するユーザーにオプションとして提供するサービスだ。無線接続サービス自体は、IEEE 802.11b対応のパソコンであればWindows XPに限らず利用できる。

サービス名称が、これまでの「フレッツ・スポットアクセス(仮称)」から「フレッツ・スポット(仮称)」に微妙に変わっている(上) デモ用の端末で、フレッツ・スクエアなどのコンテンツを閲覧できるようになっていた(下)

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(2002/6/12)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

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