【調査】

「HTMLメールを好き」なユーザーが増加~カレン他の調査結果より

■URL
http://www.current.co.jp/info/release_index.html (リリース)

調査資料から:HTMLメールの認知度についての結果をグラフ表示
 株式会社カレンアイブリッジ株式会社は、「第2回メールマーケティング調査」の結果を発表した。HTMLメールへのユーザー意識をまとめた内容となる。
 この調査は、HTMLメールに関するユーザーの嗜好を分析し、送り手(企業)と受け手(ユーザー)の双方に適したHTMLメールのあり方を探る目的で、今年5月に行なわれたものだ。アイブリッジが運営するオプトインメールサービス「フルーツメール」のユーザーを対象に、3,000件の有効回答を集計している。

 調査によれば、「HTMLメールを知っている」と答えた人は全体の83.8%。このうち、「HTMLメールマガジンを購読している」人は57.5%で、全体の約半数がHTMLメールマガジンを購読している計算になる。またHTMLメールを「好き」と答えたのは26.3%、「どちらともいえない」は59%、「嫌い」が14.7%と、「好き」が「嫌い」を上回った。特に女性はHTMLメールへの受容度が高く、HTMLメールが好きな人は女性で31.6%、男性で21.9%という。HTMLメールの長所としては、「写真やイラストが入る」(86.4%)、「カラフルな色を楽しめる」(82.7%)といった点、また短所としては、「受信に時間がかかる・重い」(63.5%)、「見られないメールソフトがある」(52.3%)などが上位となった。
 調査では、従来の販促媒体である新聞の折込チラシや郵便のダイレクトメールと比較した場合、HTMLメールをどう見ているかについても質問している。HTMLメールのメリットとして、「紙ゴミが出ないので環境に優しい」(67.1%)、「メールを見てパソコン上でそのまま資料請求・購入などができる」(65.6%)、「24時間メールで問合せができる」(61.6%)などが上がった一方で、デメリットとして「印刷しないと持ち運べない」(46.2%)、「スクロールしないと最後まで見られない」(41.5%)などに不満をもつユーザーが多かった。ただ、販促物の受け取り方法として「HTMLが望ましい」とするユーザーは38.8%で、織り込みチラシ(25%)、郵便DM(15.3%)を上回っている。

 カレンではこの調査の結果を、「HTMLメールの認知が8割強、うち6割がHTMLメールマガジン登録者という数字から、HTMLメールはすでに多くのネットユーザーに許容されているといえる。しかし、“HTMLメールは好きですか”との問いに、約6割が“どちらでもない”と回答しているのは、“良いHTMLはOK、つまらないものは×”ともとれる」と分析。さらに「販促ツールとしてのHTMLメールは、郵送DMやチラシより好感を持って受け入れられている。受信者の同意(オプトイン)を踏まえれば、“EメールマーケティングのHTML化”は、現時点において推進可能かつ有効である」という。
 その一方で、ユーザーのフリー回答では「セキュリティやウィルスが不安」、「メールソフトによって見られないものがある」、「携帯電話に転送や受信ができない」といった声が多い。カレンでは、「米国や韓国のEメールマーケティングではすでにHTMLメールが主流。日本でもブロードバンド化やメールソフトの機能追加、インターネット人口の拡大による多数派意識の変化などで、HTMLメールによるEメールマーケティングが一気に拡大する可能性が出ている。ただ、日本ではテキストのメールマガジンが広く普及している面もあり、企業にとってはテキストメールともWebとも違う“HTMLメール独自の企画編集ノウハウ”の開発と、“テキストとHTMLの使い分け”が今後重要な課題となるのではないか」と指摘している。

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(2002/7/1)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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