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DACほか、Webページに最適化した動画広告を配信する「マルチバンドCM」

■URL
http://www.dac.co.jp/dacfiles/mulutibandcm20020715.pdf (リリース)

左からDAC矢嶋社長、サイバーウィング 広屋修一社長、Jストリーム 白石清社長
 デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(以下DAC)、株式会社サイバーウィング、株式会社Jストリームの3社は、Webページに動画広告を配信する「マルチバンドCM」を8月より開始する。ユーザーの回線状況に合わせたサイズのテレビCFを配信するのが特徴だ。

 「マルチバンドCM」では、Webページ内に動画プレイヤー枠を設け、ユーザーの回線状況や利用プレイヤーを自動判別して、各ユーザーの状況に合わせたストリーミング広告を配信する。Windows Media PlayerとRealPlayer、またナローバンドからブロードバンド(~300Kbps)まで、計6種のエンコードから最適なものを配信するほか、プレイヤーをインストールしていないユーザーには、GIFファイルを表示する。配信する広告はテレビCFが中心になる予定で、よく問題となる権利処理に関しては、当面DACの株主である博報堂、アサツーディ・ケイなどの広告代理店各社と連携して対応していくほか、CM配信許諾情報管理システム「ADmission」との連動も想定しているという。「マルチバンドCM」の販売はDAC、開発・運用はDACとサイバーウィング、配信インフラはJストリームが担当する。

 8月からのトライアルキャンペーンにおける配信媒体は、「OCN」、「So-net」、「BIGLOBE」、「@nifty」、「hi-ho」、「テレビ朝日on THE WEB」、「TBS」、「NIKKEI NET」、「BizTech」、また日本テレビ関連サイトなどが予定されている。ISPなどのポータルサイトでは、ブロードバンドコーナーなどへの設置が想定されるという。クライアント企業はこれから営業を行なうため、現時点では未定としている。

 なおサイバーウィングは、今年3月にJストリームと協力して「主要ISP共同ブロードバンド広告実験」を実施しているが、その際の調査で、ブロードバンドユーザーはネットをテレビに次ぐ2番目のメディアとして捉えており、また“ながら視聴”(テレビを見ながらインターネットを使用)をする傾向が高い、また音声を発する広告への抵抗が少ないなどの面が見られたという。こうした状況を踏まえて「マルチバンドCM」を開始するもので、「当面月額3,000万~4,000万円の売上げ目標だが、将来的には拡大することを想定している」(DAC・矢嶋弘毅 代表取締役社長)としている。

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(2002/7/15)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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