【規格】

音声アプリケーション用の音声タグ仕様「SALT 1.0」がリリース

■URL
http://www.saltforum.org/press.asp
http://www.saltforum.org/salt.1.0.FinalSpecification.doc

 音声アプリケーション用の音声タグを開発している業界団体SALT Forumは15日、音声タグ仕様「Speech Application Language Tags」(SALT)のバージョン1.0をリリースしたと発表した。SALT Forumは、米Cisco米Intel、Microsoft、SpeechWorksなどの6社が2001年10月に設立した団体。同団体が開発しているSALT仕様は、PCや電話機、PDAなどから音声を使って情報やアプリケーション、Webサービスなどを利用可能にする仕様だ。

 SALT仕様は、W3CやIETFなどの標準仕様を取り込んで、Webベースのプログラミング言語への拡張仕様として軽量なタグのセットを定義したもの。これにより、開発者が慣れ親しんだツールや技術を使って、Webコンテンツやアプリケーションに音声インターフェイスを追加できるようになる。

 さらに、SALT仕様のタグを用いて、音声対応アプリケーションに音声による入出力機能を組み込むことも可能だ。また、電話用アプリケーションでは、通話者と双方向の対話を行なうのに必要な音声認識や音声読み上げのリソースを管理するためのプログラミングインターフェイスを提供する。

 SALT仕様のバージョン1.0では、音声出力、音声入力およびコール制御の3つの機能をカバーする。SALTベースのアプリケーションで、「prompt」タグを使って音声の再生や合成をしたり、「listen」タグや「bind」タグによりユーザーが入力した音声を収集、処理する音声認識機能を利用できる。さらに、コール制御によって、着信への返事、転送、切断などの機能を利用できる。

 SALT Forumは今後、同仕様を音声対応アプリケーションや電話用アプリケーション向けのオープンな標準仕様の基盤とするため、標準化団体に提出する予定だ。

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(2002/7/16)

[Reported by 江藤浩幸]

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