【音楽配信/業界動向】

NABと米ラジオ局、RIAAらを訴え~ラジオ局のストリーミングで利用料免除を求める

■URL
http://www.nab.org/Newsroom/PressRel/Filings/Stream071502.pdf

NABがWebサイトで公開した訴状
 米ラジオ局数社とNAB(The National Association of Broadcasters、全米放送協会)は、米著作権庁とRIAA(米レコード協会)を相手取り、ラジオ放送をインターネット同時配信する際の著作権使用料免除を求める訴えを起こした。

 これは2001年8月の米ペンシルバニア東部地区連邦地裁の判定、および6月20日に米著作権庁が決定した料率を踏まえての訴訟となる。2001年8月の判定では、地上波放送局による番組のインターネット同時配信は、DPRA(デジタル演奏権)およびDMCA(デジタルミレニアム著作権法)の対象に含まれるとしていた。NABら原告側は、この判定を誤りと主張。“ラジオ局とレコード業界の間には相互利益がある”という認識にも関わらず、インターネットのみのラジオ局と同様の料率が決定したことを不服とし、地上波局がインターネット同時配信番組で音楽録音作品を使用する場合、その使用料金の免除を求めている。

 6月20日の利用料金決定以降、インターネット専用ラジオ局では数十局が、また番組をインターネット配信していたラジオ局でも30局以上が、すでに配信を停止している。今回のNABらの訴訟は地上波局のみを対象としているため、インターネット専用局からは反発する声もあるが、利用料率への具体的なアプローチとして注目されている。

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(2002/7/19)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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