■URL
http://docs.yahoo.co.jp/info/investor/jp/
ヤフー株式会社は19日、2002年度第1四半期の決算説明会を行なった。売上は100億9,400万円、純利益は21億7,600万円。Yahoo!BB事業の売上の計上方法が変わったので前年同期との直接の比較はできないものの、それぞれ107%増、96%増となっている。また今回から、事業部ごとの決算報告となった。
主な組織変更として、有料登録会員の情報保護・管理を行なう「会員サービス部」を新設した。ここでは、会員からの問い合わせに迅速に対応するほか、適切な請求・回収業務を行なう。
Yahoo!BBを統括するYahoo!BB事業部の売上は35億8,800万円、営業利益は15億1,700万円だった。累計接続会員数は約66万回線で、そのうちYahoo!JAPANが獲得した顧客は約60万回線。Yahoo!BB事業は、前四半期からモデムを仕入れてスターターキットとして販売するビジネスモデルから、獲得顧客数に応じてインセンティブを受け取る方式に変更された。インセンティブの額は、顧客獲得の場合1万1,000円程度(BBフォンのみの場合は7,000円程度)となっている。
情報掲載サービスを統括しているリスティング事業部の売上は17億2,100万円、営業利益は9億8,200万円だった。。ここでは、カテゴリー検索サービス(ビジネスエクスプレスやきっずなど)、情報掲載コンテンツ(求人、自動車、懸賞など)、コミュニティー(Yahoo!パーソナルズなど)を提供している。
オークション事業部の売上は12億6,600万円、営業利益は8億1,900万円だった。Yahoo!オークションは、2002年4月から5月にかけて、出品や落札時に課金をするシステムに変更した。その結果、総出品数は約420万件(2002年3月末)から約230万件(2002年6月末)に減少したものの、落札率は24~30%だったものが47~59%に上昇した。井上社長は、「ユーザーに安心、安全性が評価されたもの」とコメントした。
ニュース情報などを提供しているメディア事業部の売上は6億8,400万円、営業利益は2,900万円の赤字だった。井上社長は、「赤字になった理由はワールドカップ関連のコストをこの事業部で請け負ったから。だが、いいサービスを提供できたと思う」と評価した。今後は、ゲームなど有料のコンテンツの提供を手がけていくという。
Yahoo!全体の広告売上は29億3,700万円だった。出稿したナショナルクライアントは10社減となっているものの、1社あたりの出稿額は上昇している。クライアント数が減った主な理由は、官公庁からの出稿が減ったからだった。また、リッチメディアを活用した広告が好調で、トップページの約60%がFlashを使ったものになったという。井上社長は、「ブロードバンドが普及して常時接続環境が広まっているのは広告事業には前向きに評価できる。今後は、広告宣伝だけでなく、販売促進面での広告を強化していきたい」とコメントした。
四半期売上総利益推移 | 事業部別売上 |
---|---|
オークション事業部動向 | 広告動向 |
◎関連記事
■ヤフー、2001年度の売上は315億円~第4四半期および通期決算発表
(2002/7/19)
[Reported by okada-d@impress.co.jp]