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http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200207/02-032/
SCNの山本泉二社長兼CEO。「プレイヤーが多すぎる」というISP業界で、再編の動きが出てくるのは当然と指摘。相手企業と話し合いを進める中で買収・合併の価値があると判断すれば、「ニフティを含めて今後も可能性はある」 |
ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は24日、2002年度第1四半期(2002年4月から6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比28.2%増の96億5,600万円となった。営業利益は4億1,400万円の赤字から1億9,100万円の黒字へ、経常利益は6億2,100万円の赤字から1億2,200万円の黒字へ、当期純損失は4億9,100万円から8,000万円にそれぞれ改善された。
So-netの会員数の増加による売上の増加、広告・販促費の削減などが営業利益の改善に貢献した。So-netの6月末の会員数は227万人で、このうちブロードバンド会員が27万人。ブロードバンド会員は2002年に入ってから、四半期あたり約8万人のペースで順調に増加しているという。
なお、同社が合わせて発表した2002年度の業績見込みを見ると、So-netの会員数については前年度から32万人増の256万人、売上高も20.7%増の400億円となっているが、営業利益は8億円の赤字。第1四半期で営業黒字に転換したものの、今回も4月に示された数字のままで変更はなかった。この理由についてSCNの山本泉二社長兼CEOは、ADSLの12Mbpsや光ファイバーなどの新しいサービスに対して、今後は「積極的に投資しなければならない時期が来る」ためと説明する。
実際、同社の営業利益のうち約8割が接続サービスで占められている。Yahoo! BBなど競合各社が新サービスを投入してくるなかで順調に会員増と売上増を維持していくには、インフラ投資はもとより、サポート体制や広告・販促面でも大きなコストがのしかかってくることになるわけだ。
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(2002/7/24)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]