【イベントレポート】


Javaデベロッパーカンファレンス「JavaOne」レポート その2

■URL
http://www.javasoft.com/javaone/

■4月3日キーノートスピーチ - Scott McNealy
 JavaOneの2日目のキーノートスピーチは、米Sun Microsystems社会長兼最高経営責任者のScott McNealy氏である。

 壇上に立ったMcNealy氏は、「ActiveXの安全性」には『Best horror movie』賞、「Microsoftのインターネット戦略」には『Best fictional screenplay』賞、Apple Computer社には『Best tragedy』賞、OracleのEllison氏によるApple買収の噂には『Best romantic comedy』賞などと、次々と「アカデミー賞」を与えるというジョークからキーノートを始めた。『Best screenplay』賞は、もちろんJames Gosling氏書くところのJavaだ。

 「多くの会社がWindowsに合わせるために長い間苦労してきたが、Javaでそれが変わる。Javaはあらゆる環境で動作するものだからだ」と語る。McNealy氏はスマートカードを手にとり、Javaを搭載したスマートカードで電話をかけたり、航空券を予約・購入し飛行機に乗ることができる日が近いうちにやってくると予言した。

 ActiveXがWindows上でしか動作しないことを指摘するとともに、JavaはSunや一部の企業の意向ではなく、市場の流れに従っているオープンなものであることを力説した。さらにActiveXを「Javaをベースにひ弱なメモリ管理とウィルスを追加したもの」と一蹴。ActiveXで作成されたインターネット上のWWWページが、いとも簡単にWindows 95の動作するマシンのハードディスクを破壊したりシャットダウンできることを実演することによって、ActiveXの安全性に大きな問題があることを実証した。

 Microsoft社に対する攻撃が大半をしめたMcNealy氏のキーノートであった。

('97/4/4)

[Reported by hiro@nextone.co.jp]


4月2日のレポート


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