【特集】



●評価ポイント概要

 さて、各評価ポイントごとに、HTMLエディタの現状を眺めてみよう。かつてのタグ挿入型のHTMLエディタに比べると、操作性が格段の上昇を見せている。ただし、自由自在に使いこなし、魅力的なホームページを作成するには、依然としてHTMLの仕様やWWWブラウザーの「癖」などを把握しておく必要があるようだ。

■Drag&Drop
 WYSIWIG形式のHTMLエディタを考える上で、避けては通れないDrag&Dropでの操作。単に画像ファイルを編集画面中に挿入するだけでなく、編集画面内での移動ができるかどうかが大きなポイント。Macintosh用ソフトの優位性が目立った。


■表の作成
 テキストのスタイル指定などの操作は、どのソフトもあまり代わり映えしないが、表の作成に関しては特徴がよくあらわれる。目を引くのは「クラリスホームページ」のDrag&Dropによるセルの結合だ。


■フォームの作成
 アンケートなどの入力に用いるフォームの作成に関しては、「Netscape Navigator Gold 3.0」が対応していないのを除くと、どのソフトでもほとんど操作性が変わらない。


■リンクのチェック
 この項目では、オンラインでのリンクチェックが可能で、その結果がグラフィカルに表示される「FrontPage 97」の存在が光る。


■FTP機能
 ホームページを作ったらすぐに公開したい。そこで必要となるFTP機能だが、作成したページに関連する画像ファイルなどを一括してアップロードしてくれる「クラリスホームページ」などが注目。「FrontPage 97」の場合、サーバーが「FrontPage Serve Extentions」に対応していれば簡単にアップロードできる。


■作成したHTMLの美しさ
 よくあるのは改行コードがいたるところに混入し、あとで手を加えようとしたときに読みづらくなるもの。その点、「GoLive CyberStudio」や「Symantec Visual Page」などは、きれいにインデントしてくれるので読みやすい。


■テンプレート
 初心者がホームページを作るとき参考になるのが、あらかじめ用意されたテンプレート(ひな形)。明らかに「FrontPage 97」のウィザードの独壇場だが、「Netscape Navigator Gold 3.0」から呼び出せるNetscape Communications社のオンラインでの作成サポートサービスも面白い。


■快適さと安定性
 機能が豊富になると動作が鈍く、不安定になるのがソフトウェアの常というもの。「Symantec Visual Page」は、豊富な機能を備えているにも関わらず、安定して動作するため評価が高い。


■マニュアル
 実際にホームページを作っていて分からなくなったとき参考にするマニュアル。最近では、オンラインヘルプの形をとることが多くなってきた。索引が探しやすく分類されているかどうかがポイントだ。


■その他
 上記以外にも、画像データの修正やGIF、JPEGへのコンバート、フレームの作りやすさ、Excelデータの取り込み、その他の付属機能の充実などを評価の対象とした。また、実際に購入する際には、「値ごろ感」というのも外せないところだ。



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[Reported by Watch編集部/Watchers]

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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp