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朝日放送のクラッカー事件で埼玉の会社員逮捕

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/www/article/970519/asahi.htm(本誌5月19日号記事)

 今月18日、朝日放送がWWW上で提供している天気予報サービスの画面の一部がわいせつ画像に書き換えられた事件(本誌5月19日号参照)で、大阪府警捜査一課と保安一課の合同捜査本部は23日、埼玉県富士見市の通信機器メーカー勤務の男性をわいせつ図画公然陳列罪と電子計算機業務妨害罪の容疑で逮捕した。

 府警では同放送局にアクセスしたログから、東京都豊島区のプロバイダーを突きとめ交信記録などを押収、会社員を特定した。調べによると会社員は18日、自宅のパソコンから放送局のホームページにアクセスを行ない、わいせつ画像を送信し、同放送局の情報提供業務を不能にした疑い。調べに対し会社員は「いたずらのつもりで送信した」と供述しているという。

 朝日放送では、本日、大淀警察署に告訴上を提出していた最中に知らせを受けた。同社では「容疑者逮捕の連絡を受けてひとまずホッとしている。(今日の告訴は取りやめ)検討の上、後日正式に告訴を行なう」としている。

 府警によると電子計算機業務妨害罪が実際に適用されたのは全国でも初めてという。

(電子計算機業務妨害罪とは)
刑法 第234条の2
人の業務に使用する電子計算機若しくはその用に供する電磁的記録を損壊し、若しくは人の業務に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与え、又はその他の方法により、電子計算機に使用目的に沿うべき動作をさせず、又は使用目的に反する動作をさせて、人の業務を妨害した者は、5年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。

('97/5/23)

[Reported by kikuchi@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp