【ソフトウェア】


「Internet Explorer 4.0 Preview 2」日本語版が登場
WWWブラウザー戦争は年内に終結すると宣言

■URL
http://www.microsoft.com/ie_intl/ja/ie40/

Internet Explorer 4.0 Preview 2 Japanese Version  マイクロソフト株式会社は22日、「Internet Explorer 4.0 Preview 2」日本語版を公開した。現在、上記のWWWページからWindows 95/NT版がダウンロードできる。

 仕様については、15日にリリースされた英語版(本誌97年7月17日号参照)と同等だ。今回編集部で試してみて、新たに確認できた機能としては、インテリマウスへの対応、ユーザーのログオフのWindowsの終了からの独立などがあげられる。また、HTML保存時にシフトJISなどの文字コードを選択できるようになった。

 なお、このリリースと同時に都内のホテルで「Internet Explorer戦略セミナー」がプレス向けに開催された。

 前半の古川代表取締役会長の講演会では、「マイクロソフトのインターネットへの取り組み」と題し、インターネットビジネスとテクノロジーの動向が語られた。この中で古川氏は、Progressive Networks社との提携について触れ、インターネットは、従来のまま大きな発展のみられないテレビなどとは違って、より一層のインフラの整備さえ進めば、様々なことができるようになると、その可能性を強調した。

 また、常務取締役の大浦氏は、「マーケティング戦略の紹介」と題し、昨年以来続いているいわゆるWWWブラウザー戦争について語った。「昨年6月の時点で10%程度のシェアであったInternet Explorerだが、今年の7月には45%にも達しており、Internet Explorer 4.0の登場により、年内にはWWWブラウザー戦争は終結するであろう」と強気の姿勢を示した。

Internet Explorer戦略セミナー  後半では、同日公開された「Internet Explorer 4.0 Preview 2」日本語版についての機能概要の説明が行なわれた。注目のActive Channelについては、第3四半期以降に順次提供を開始していく予定とのこと。現時点で提供を表明しているのは、朝日新聞社、株式会社ウェザーニュース、株式会社エヌ・ティ・ティ・アド(Internet TV Guide)、ソフトバンク株式会社、日本経済新聞社、日経BP社、PointCast Network Japan、マイクロソフトネットワーク、毎日新聞社、読売新聞社、株式会社リクルートの11社。既に毎日新聞やリクルートなどが試験運用を始めている。

 さらに、CDFを利用したプッシュ型のコンテンツ配信では、サーバー側でクライアント側の次のデータ更新時刻を指定できるが、アクセスが集中することがないよう、クライアント毎に別々の更新時刻を指定することもできるようになっているという。一般サイトなども含めたクライアント側での購読設定でも、指定時間にある程度の乱数を与えられ、たとえば0時ちょうどにトラフィックが混雑してしまうといったことを回避できる機構も備えられているという。

 なお、気になる正式版だが、プロバイダー17社が会員向けにカスタマイズしたバージョンの配布を計画している。また、ハードウェアメーカー41社が標準搭載を表明しており、「年内には4.0正式版を搭載したマシンが登場するだろう」とマイクロソフト側は述べている。質疑応答でも「今年中に80%程度のシェアを獲得することを目標にしている」と語るなど、最後まで強気の姿勢を崩さなかった。

('97/7/22)

[Reported by dome@impress.co.jp / yuno@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp