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【サービス】

目的地までの道案内図を自動作成するシステム
「駅前探検倶楽部」で評価運用開始

■URL
http://ekimae.toshiba.co.jp/ekimavi/

ScreenShot 東芝は、「道案内地図自動作成システム」を開発、同社の運営するWebサイト「駅前探検倶楽部」で評価運用を開始した。駅から目的地までの最適なルートを、地図データから自動的に選択、曲がり角にある目印や交差点名などとともに必要な情報だけ書かれた地図を作成する。現在のところエリアは新宿駅周辺だけだが、今後、サポートする範囲を新宿区全域に拡大。順次、首都圏、関西圏、中京圏もカバーする予定だ。

 今回、駅前探検倶楽部で提供されるサービスは「新宿道案内」。新宿駅の西口、東口、南口の3エリアをカバーしている。目的のエリアを選択すると通常の地図が表示されるので、行きたい場所をクリックすれば、駅からの道案内図が数秒で作成される。地図はGIF形式で、道路の表示などは大幅に簡略化。また、最短ルートが選ばれるとは限らず、大きな通りなどわかりやすい道が選ばれるようになっている。

 従来、この手の案内図を作るには、実際にその場所を知る人が判断して情報を取捨選択するしか方法がなかった。このシステムを利用することで、行ったことのない場所の案内図も簡単に作成できるようになる。ただし、元となる地図データには、道路や番地情報などのほか、目印となるビルやお店のデータ、通りのランク付けなどが必要となるため、そう簡単にはエリアを拡大することができないようだ。

 なお、Web上で道案内図を作成するシステムとしては、すでに松下電器産業が「デフォルメ地図自動生成技術」を開発、評価実験を行なっている(本誌2月12日号参照)。松下電器産業のシステムは、ルート表示に必要な情報を抽出し、縮小時でも見やすいよう表示調整するもので、図自体はそれほど簡略化されない。これに対し、東芝のシステムは、最適なルートの選択と地図の簡略化に重点を置いている点で性格が異なっている。

('98/10/29)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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