【連載】


インターネットラジオ局になってみる?「Live365.com」
http://live365.com/


 米インターネットラジオ業界が存続の危機にあるのは、本誌記事でもたびたび取り上げている通り。6月20日の料率決定以降、放送を停止、また廃業したインターネットラジオ局は、すでに数十局に上るという。
 そんななかで、料率に対して抵抗しながら運営を続ける局の1つが「Live365.com」。ここのチャンネル数はなんと4万以上(!)で、あらゆるタイプの音楽を配信しているので、局というとちょっと御幣があるかもしれない。「Live365.com」では、ユーザーが音楽ファイルをアップロードしてチャンネルを作り、それを他のユーザーが聴く仕組みになっている。このため、登録ユーザーの数だけバラエティに富んだ音楽を楽しめるのがポイントだ。
 自分のチャンネルを作るには、まず会員登録(有料、6.95ドル~)を済ませ、100MB~のスペースをもらう。そこにローカルPCにある音楽ファイル(MP3形式)を登録していき、順番を決めてプレイリストを作成。チャンネルの名前などを設定すれば、配信を開始できる。「Live365.com」は米の音楽著作権団体(ASCAPとBMI)のライセンスを得ているため、洋楽CDの曲なら問題がないのも嬉しい。チャンネルには聴かれた時間やリスナーによる評価などが表示されるので、選曲する側の励みにもなる。またライブ放送も可能なので、「音楽よりもオレのトークを聞かせたい」という野望にも応えてくれるぞ。なおリスナーとして聴くだけなら無料で利用できる。
 料率決定後もサービスを続けていくために、8月1日から現在の料金に加え5ドルを値上げすると発表したばかり。値上げそのものは残念だが、厳しい状況下の現在、サービスを続けていこうという気概を支持したい。

どのチャンネルを聴こうか迷ったら、「Editor's Picks」を参考にしてみよう

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(2002/07/13)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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